千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

一ズキ 二しま 三なすび

 


古老が頓狂なお声で

「うそやぁ!それは」

とのたまうは、

どうでもいいこと、糠床ばなし

 

 

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                    どんどん漬け替え
              https://mechalog.com/nukatuke-yudetamago

 

 


糠床は毎日かき混ぜな、腐るってウソ

マルコ床は、乳酸菌、ビフィズス菌、納豆菌、
エビオスイースト、酒粕、ヨーグルト・・・入り

年中混ぜずに、ぬか漬け食っとんヨ

 


そうそう、

ズキ はね、ズッキーニ
しま は、 シマウリ

これが特に旨いんよね。

きのうもクボタの精米機へいって、
新鮮な糠をもろてきた ♪


  

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            わたしゃ縞瓜君 サラダもいいねんで

 

 

 

 

 

なまけもの

 

 

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           きばってますやろか?

 

『することなしや』

木にぶら下がってる

ナマケモノがいった

ああ、いいなぁ

 


“のんびり”
“ぶらりこ” という薬

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         いつも この薬 飲んでるわ   食事は1日にgだけど
           https://petpedia.net/article/157/sloth

 


何にも勝る
天の妙薬

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                俺ももろた
           http://wwf.at/de/menu27/subartikel793/

 

 

 

ご近所わらしべ


近所の民生委員はんに

「死ぬ時の希望を書いてますねん」と

<私の診療に関する希望書 《延命治療に関する事前指示書》>
を渡したら、

「マルどん、めだかと梅あげるわ」- - -で


蚊に献血しながらふっくら梅を摘み取って

両手にずっしりこと、梅の実ぶら下げ
口にメダカをくわえて帰宅。


コロコロ洗ろうて、あちこちに配った。


すると、北側の新宅に引っ越してきた
若いご夫妻が訪ねてきましてな、

「これ焼きました」 と

梅のカップケーキをくれはりました。

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              最 高 のお裾分け

マルコ欣喜雀躍!

マルコえんどう豆菓子をお分け(押しつけ)したら
恐縮して帰りはった。

 


そのあとね、園芸仲間から
キュウリと旨い椎茸煮付けをもろた。

だから、今日はルンとそうめん日和

こんなや、あんなや、がどんどん巡り回って、
これ、ご近所わらしべ循環といいますねん

そやからね、金はまるきり要らんね

梅シロップやジャムも作って配るつもり

丁度、ずぼらして生存確認の返答してないもんで、
   年金がストップしているから
      ご近所さまさま
        (^-^)"♪

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               梅がとりもつ


長者になるかどうか分からんけど、なれんけど、

みんな笑顔になりますんや

 

 

古都  花筒

 


梅雨空は緑の趣を味わえる


嵐山を歩いていて
ふと目にしたのが

民家の玄関

 

 

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       丁寧に 雅心で

 


外国人が観光で道に溢れているが
少し離れると

閑かで落ちついたたたずまいが、
千年の歴史の洗練が、
ここかしこにある

 

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      ここは民家です、玄関で座りこまんといておくれやす:立て札

 

 

 

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          料亭 錦 の 紫陽花

 

 

 

 

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              ステーキ三度

養眞でまいります

  

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                ことばの奥には
                    深い味わいがあります

 


父を導いたお人、鈴木大拙師は学生時代気づかれた

「西洋では  “犬は四本の足を持つ(have)”  といい、
  私らは  “犬は四本足だ”  という」

不思議に思ったそのゆくてに悟りがあった。



こないだ、翔天宴をして戒名をもろうた。
いわれをよく知っている清らかな方から

「あたんねぇ、戒名というのは
   自らを調え修行するためのいましめとし
     守るべき名前なんだよ」と
 戒めていただいた。

   ははぁ!  
これこそ大発見 まことその通り

ハタと膝うつ、よき仕合わせに

 


スペイン人にもろた  “マルコ”  に続いて、三っ目の名は


    

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             父上の遺言


みなさまよろしゅう           m(__)m

 

 

梅雨のラタトゥイユ


「おーぃ 取りにこえへんか」とよばれたら

豪雨豪雪豪雷なんのその

梅雨の中、キャンパスのせんせを訪ねた。


ベトナムのリュックに
ずっしりと
ずっしりと

巨大なズッキーニ
太キュウリ
ラグビー状の金柑ころころり


汗びっしょりで母宅にたどり着き
梅ジュースを飲んだ後、料理にトントン取りかかる
庭のパプリカぱっぱっと、大根をちょびちょび加え
それイッチョできあがり

かっこつけつけたは、
   マルコ風 ラタトゥイユ ratatouille

 

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          大和ことばで夏の菜のごった煮


おまけだよと酢と梅シロップをちょいとかけ、
レモンオリーブで匂いを調えましたらなら

よぉ~だれタラタラの一皿なんですわ

 

 

 

カヤのざんげ


むかしむかし・・・

なにか心が落ちつくゆったりした大きな河のほとりに
かや(茅)ねずみが住んでいました。


スパニーダ国で一番チビでした。

 

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        かや原に住まいしてます へい、カヤです
       http://wonder.whdpet.com/p/1703/hDTZVEWj1.html

朝目ざめるとざわめく茅に登って体操をするのです。
遠くを見渡したカヤは身震いしてひらめくのでした。

「ほりゃ?人の家に赤いものが揺らめいてる
 あれなんやろ?」
「まるこいな、中に入ったらおもろいでぇ」
「どんな匂いやろ?」

カヤは尻尾をなびかせ
脚を最高に回転させて
たどり着きました。

「ハアハア、ぜーぜー」

しっぽを茎に絡ませるのは得意、
小さな両手でつかみ登ったら
なんとまあ景色のいいこと

    

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周りは花園で
「この花居心地よろしいわ
 この景色天国や!」と自慢がお。

     

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           蜜もしべも食うた


鼠声の高周波で呼びかけました。
「そんな茅(かや)ばっかし見とらんと、
こっちきたら色とりどり、蜜もおいしいでぇ
けしきもええでぇ」

仲間達は思いました。

「ふん、わたしら、何億年も前からここにおるんや」
「いつもでしゃばりやがって」
「あほ!ええかっこしいめ」
「変鼠ぃ!」

そのネズミはずっと茅の林に
ひっそりと暮らしていたのです。

カヤはそのとき、風に乗ってきた
匂いを感じました。

「にゃーお」
下に恐竜のような大きな毛むくじゃらが
のしのしやってくる

   

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             なんぞ ネズミの匂い!
       http://hal2009cat.blogspot.jp/2014/05/blog-post.html

 


カヤは十字を切って神様に祈り懺悔しました。

「ドキドキ、心臓に悪いなぁ
 心臓は神様の贈り物、大事にしなくてスンマセン」
「仲間を非難したことになってしもた、かんにん」
「どうかむこうに・・・」

毛むくじゃらの恐竜にくわえられて
家の主の足許にポトリと落とされました。
ギュー

仕合わせなことに、あるじは優しく手に乗せてくれました

     f:id:Mtatibana:20170623093419j:plain

            あったかいなぁ
     https://matome.naver.jp/odai/2134715427186979301


あるじはスパニーダ国の祭りに着飾って出かけがてら、
カヤを庭のはしにそっと放してくれたのです。


毛むくじゃら恐竜にくわえられた毛衣はほころび
とぼとぼ元の河ふちの住まいにたどりつきました

でもその夜は、住まいに蓄えた犬麦をたらふく食べたら
すやすや眠れたのです。

 


翌朝がちゃんとやってきました。
伸びをしたカヤは葉先のつゆを飲んだ後
遠くを見渡して、こりずにひらめくのでした。   



「おはよ、あの花を河に浮かべて
大航海しょ!」
「ほりゃ?・・・近ごろきれいな水だから
彼岸にあるというシジミがうまいそうな。
採って皆にうろ」
「ひひひ もうかるでぇ」


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        向こうに見えるは


・・・・・・そうして赤い花船に乗ったまま行方がとだえたのです。

 


・・・時は劫を経て
カヤは転生してマルコとなりました。

今生は  “おっちょこちょい”  のありようを調える
精進の道をため息をつきながらも歩むのでした。


                 おしまい

 

 

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          えいや!

 

 

足もとに梅

 

散歩は日々の移ろいと果のめぐりあい


梅雨の曇天に映える
青梅が葉陰に
ふっくら実る

けれど、主(あるじ)は実を採らず
土に落ちる

主は店先に青梅を求める

 

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              見とれるほどに   
      http://kousyou.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-e5ab.html


冬の雪空に映える
みかんが葉陰に
灯火のように実る

けれど、主は実を採り込まず
大地に落ちる

主は店にて求む

マルコ拾うて
うやうやしく食べ奉る

天恵世にみつる


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          花も実も
       https://cookpad.com/recipe/2805113

 

 

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