千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

 マヴィレット体験記 初日 6/4~


長さ20ミリ弱

 

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一度に三錠も服用

水なしでは飲み込めない

 

アメリカ人はこのでかい錠剤を
鵜の鳥のように飲こむんだろねぇ

 

特に何もおきなかった。

 

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         早朝散歩で あいさつ

 

 

過去のインターフェロン注射では
歯がガタガタして合わせることさえ出来ず
悪寒と高熱・激痛がやってきたなぁ

 

さらば肝炎君

  


マルコの人生で長いつき合いだった肝炎君と
別れが近づいてきたようだ。

 

吾が日本国では例がないらしい
ジェノタイプⅢ-a、bとレッテルがつく
へんてこ、珍品、国宝級のタイプだ。

(ジェノタイプ=遺伝子型  Ⅲ-a、bは変人型  Oo..... ) 

 

どんな治療もこのウイルス君には通用せんので
追い出すことは忘れ去っていた。

 

 

年月が流れ、この珍肝炎タイプにも
効果があるという薬が昨年末に出た。

その名はマヴィレット
激烈な副作用のあるインターフェロンとは
比べものにならん  ヘノカッパ副作用だという。

 (だからか珍妙にも、インターフェロン・フリー療法といわれる)

 

その一世代前のハーボニ-は
私には効果がなさそうだった。
なのに料金が卒倒する程高価で、不思議なことに
エジプトならば1/10だと先生は仰せだった。

しかしだ 、今回のマヴィレットも驚く値がする。
1錠2万4210円、一日三錠7万2千円!
年寄りにそれだけ注ぎ込んでよろしいのかな?

 


それは別として一年程前から肝炎君に相談した。

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「あんたとのつき合い長いなぁ」
肝炎ウイルス「そや、住み心地いいわぁ  (^_-)-☆ 」

 

「アンタが悪いことすんやのうて、マルコの肝臓どんが
 あんたらを感知してなぁ、自分の肝細胞をこわすんや」
肝ウ「わしら、なかよう暮らしたい」

 

「まぁ、あんたらがおとなしゅうしてくれたら
 ずっとおってええって、しょっちゅうゆうてたから、
 まァ はんぶん脅かした、ハハハ・・・
 ほんと長年いい子してくれとったなぁ」
肝ウ「確かに、マルコがくたばったら、
   わしらもお陀仏と気がついたもん」

 

「なかようしとったから、云いにくいんやけど・・・」
肝ウ「覚悟しとる、マヴィレットやろ」

 

「すまんな、あんたら追い出すことになる」
肝ウ「ほんま、長い間気持ちよぅ居らしてもろたから
   エエとおもとる」

 

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        さらば別れの一献

 

「その潔さ大好きや
 それになぁ、人が経験できんこと味わった」
肝ウ「それなに?」

 

「若くして、病院に長逗留したやろ、
 病というものと、特に“ 老い ”をぎょうさん見て
 ヒシヒシとなぁ 実感した」
肝ウ「さよか、わしらそんなもんない」

 

「人だけが、人生を辿る。 マルコなぁ
 青年時代に定年後の、昔風にゆうたら
 隠居後のヨタヨタ生活味おうた」
肝ウ「ふー

 

「仲間達はいまどきそれを感じてるやろ、
 マルコは逆転して 若くして老後を味おうた。
 もしもやで、マヴィレットであんたらとさいならしたら
 30-40代に戻ることになるかもね」
肝ウ「なにゆうとん? ♪ これからもヨタヨタ生活かもね ♪
                  いらん事ゆうた、まぁ back to the Future ! 」

 

「若いときから早寝早起き腹八分目をせなあかんかったから、
 今はなんの苦もあらへん。          むりは少のぅしたなぁ
 そういうことで有難いとおもとる」
肝ウ「そりゃわしらの怪我の功名、フフ
    出世も稼ぎも忘れたなぁ マルコ 」

 

「フム縁なかった もしもやで、新薬であんたらとおさらばしたら・・・
 その後むりしたり、酒飲んだりするかもなぁ」
肝ウ「そうや、意志薄弱マルコよ
         わたしら、日本国からそろそろおいとまする時期なんや
        あとはマルコ、あんた次第
        人もウイルスも栄枯盛衰、留まることあらへん」

 

「・・・これから時々、弔いブログ記録に残しとく」
肝ウ「ええ想い出として残しといて、ゆっくりなぁ
        “ Old soldiers never die, we just fade away ”する、
                           千年構想がんばりや」

「よっしゃ!」

 

 

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                  別れもいろいろ

 

 

 

 

桑 :金沢


ご近所さんが
「わしらの子供んころは
 よう桑の実を食べとった」
と懐かし顔でおおせだ。

 

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マルコが早朝体操していると
横の桑の実が日々緑から白に変わり、
それが黒々輝くベリーになるのを発見したのだ。

持ち主の爺様と話して
「いいよ、勝手に庭に入って桑の実をお取りまっし」

 

急遽仕事をばりばり終えて
昼寝で体調を整え、農作業の出で立ちで

脚立と鍋と袋をもって
庭に入った。

 

丁度、初物が穫れ、これから数週間が旬。
ていねいにもいでいると
「こんにちわ」と下から声がかかる。

小さな子供連れの女の人がたたずんでいる

「あ、どうも、どうも」と挨拶し
一緒に穫る。

 

男の子は木によじ登って得意げに穫るが、
妹は下で小さな手で差し出される桑の実を
もみじ手で受け取って口に運ぶ。

 

「まるで、お猿さんね、そら、右上にあるわよ」
というお母さんは、爺様の娘さんだった。

四人で広い庭で騒いでいると、
道行く人まで「ほれはながやけ?」と
くろい実を不思議がる。

 

 

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          真っ黒な完熟桑 華麗な深紅になる 

  

「どうぞどうぞ」と手渡すと
皆、自然な甘さでおいしい!と喜ばれる。

三人は40分程、桑狩りをして「ありがとう!」と
緑の中に消えた。あれ?、こっちがいうべきなのに

 

マルコは蚊に奉仕しつつ、せっせと実を収穫。
あすは、マルベリーMulberryジャムと、シロップを作り、
時間があれば、マルベリーワインもとよくばる。

初めてで、どうなることやら

そうそう、ついでに野蕗も収穫した
蕗味噌にかわる。

 

できあがりはこれ

 

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     桑の実ジャム    桑シロップ     桑生実砂糖漬け

百万石まつり-武将隊 :金沢

 

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日が経つにつれ、青空の濃さがます。

信州上田から三武将がひのき舞台で舞唱う。
みごとな演技だ。


子らがコマ回しや、メンコ、フラフープなど
昔の素朴な遊びに夢中で戯れていた。
指だけのITゲームより幾倍も楽しい。


さて、待ちに待った火縄銃
大阪城五箇山、真田の鉄砲隊が手入れの行き届いた
短筒、鉄砲、大筒、大砲を連発してゆく。

 

大砲は耳を塞いだが、プスッ!と漏らし音がしただけ。

なのに火縄銃を太くした大筒は火を入れるや、
かみなり殿が一目置くような、胆に轟く音で
悲鳴や、驚嘆の声がわき上がる。

 

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    いっとう後ろがね、大筒

 

戦場では、戦意をそいだに違いない。

 


沖縄県から、信州の長野市上田市、愛知豊田市岡崎市
福井県香川県、釜山、ハルピンなどから
応援と宣伝をかねた人々が沢山来て盛り上げていた。


弓道大会もあり、各地から集まった若い選手達が
礼儀正しく競い合っている。

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もちろんマルコも素人体験教室に参加した。
的に命中? 当てるのが目的じゃありまへん・・・

 

あれやこれやで伝統と協賛にあたたかいものを感じながら
下城した。
「皆さんの人生の戦いに応援いたす!」と
武将のエールがまだこだましながら。

 

昼は福井のおはぎに、敦賀のフグ汁そして
金沢の笹寿司を賞味した。

上品な味わいだった。

 

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               戦いじゃ!・・・・

 

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 百万石まつり-百万石行列 :金沢


竹藪からの緑風が肌を撫でるなか、
午睡を終え金沢城へ登城。

 

 

メインイベントの百万石行列はにぎにぎしくも
豪華に厳かに大道をゆく。


午前と違ってどこから集まったのかと思える程の
観光客が身動きとれないほど道を埋めている。

 

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         前田のご紋がはためき  入城 

 

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暑かったろうになぁ

 

 

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      巨大な歓迎旗振り

 

 

晩方に三度目の登城をした。
途中、ライトアップされるという兼六園を巡る。
闇夜が懐かしい。


城の広大な三ノ丸広場では薪能が玄妙に催され
深紺色の空に☆、地に薪灯が点ってえもいわれない。

 

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人々は口を閉じ朗々とした語りと、皷のねが
体に染みわたる。

 

 

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      静かな曲と共に色移り変わる闇の玉泉院

 


日本に生まれてよかった

百万石まつり-盆正月 :金沢

 

今日は四時起きで、カッコウもまだ啼いていなかった。

 

仕事にきりをつけ、金沢城のもよおし盆正月に出かけた。

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途中の神社でふるまい酒がまっていた。
芳醇な友白髪という、酒を少ぅしいただき、
午前の酒はみごとに染みる。

 

開放されてる緑陰の兼六園を散策しながら通り抜け
堂々たる城の石川門からフラック・マルコ登城。

 

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                      澄んで清々しい透明

あげ餅を手にし腹に入れて酔いを軽くして
獅子舞に興ずる外国のお人と共にめでる。

 

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テントの展示や出店は面白く
みなさんのんびりしてるから話が尽きない。

 

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        暇でよろしおます

 

ドドーンという太鼓の音が胆に響いて
太古の昔からだろう、荘厳な乱打が野生を
呼び覚ます。

早速舞台を見にゆくとむさし太鼓連が
一糸乱れもせぬ小太鼓中太鼓特大太鼓を
打ち鳴らす。

みごと、作晩見た尾山神社の剣舞もさることながら、
本日の演者のみごとさ。

 

 

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姿勢も正しく、おのおの方みなキリリとしているのだ。
六月のまぶしさと、若さとりりしさが織り混ざって
脈々と受け継がれている伝統が錦のように輝いている。

 

だから、こんな真っ昼間にブログしている。

夕方は百万石行列隊と兼六園が開放する闇夜の
ライトアップを楽しむ。

来週からの治療は禁酒だそうだから、
御神酒の二献目をいただく。
涼風をも味わいながら。

 

百万石まつり :金沢

 

 

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                               http://100mangoku.net/

 

『金沢百万石まつりは、加賀藩祖・前田利家公が
天正11(1583)年6月14日、金沢城に入城し、
金沢の礎を築いた偉業をしのんで開催されています。
6月14日の日付は尾山神社誌に基づきます』

 

    

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金沢に転居して、初めての大きな行事だ。
先週から、マルコの近辺でも、ブラスバンドが通り過ぎたり
色鮮やかな御輿がねり歩いたりしている。

 

今日の夕刻からは提灯行列や加賀友禅燈ろう流しが

あるという。
土曜日からは勇壮な利家軍団の入場行列やら
沢山の茶道茶会が開かれるとのこと。

 

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場内では加賀百万石「盆正月」というイベントが開かれる。

マルコは百万石行列、百万石茶会、百万石踊り流し、
百万石薪能を選ぶ予定。

 

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                      若き前田利家 槍の又左

 

先祖伝来の槍を抱えて行列に
飛び入りしたいなと血が騒ぐ。

 

 

大きな行事一覧は

http://www.100mangoku.net/pdf/67/2018_pamphlet.pdf

さくら坂 :金沢


引越をして
初めて散歩したのが桜坂

  

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             昔の人も歩んだ道

         https://kanazawasaka.com/sakurazaka/

 

大拙館へ行く中程の坂だ

 

地元の人さえも
ながめため息をつき
そのまま顔をあわせ挨拶かわす

 

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降り来たれば
犀川にかかる桜橋

 

華麗な両岸の桜のゆくてに
白く装う白山が鎮座する

 

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その大パノラマにひとたび入ると
楽天国、ほら、ここに

 

 

 

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        坂の上にある料亭(いったことありません)
           http://nishikawa-knz.com/