千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

 歓迎の歌  ベトナム CanTho


今回の出張は一ヶ月近くなっているが、
関空からベトナム.ハノイに到着する間際に流れた
曲が旅の疲れをほどいてくれた。

 

www.youtube.com   https://www.youtube.com/watch?v=j9VLOXdx9VQ
      チャオ!ベトナム  全画面がお勧め↑

  フランス語は次の所で

 https://www.youtube.com/watch?v=uJ-t9PM4nbs

 

あれこれ段取りや手続き、そして業務の渦に巻き込まれて
すでに一年は経っている感じだけれど、
ときおりこの曲を流すと、なんだかのんびりモードになる

 

じっさまも、ばさっまも
娘はん若衆はんも、とうちゃんかあちゃん
みんな受け入れてくれる。

 

 

 

マルコも托鉢      ラオス Savannakhet


夜明けの気配がすると、マルコはすぐに温かなシャワーを浴びる。
えーっと、コーヒーにするかな?生姜湯にするかなと準備して
持ってゆくものをポケットに忍ばせる。バナナもだ。

 

5時過ぎには湯気や炭火でご飯を炊いたり鳥を焼いたりしている人々に会釈をして
メコン川沿いの寺に入る。既に坊さんは列を組んで街へと出発している。


老僧も子僧もはだしだ。

 

             f:id:Mtatibana:20190513222039j:plain

 

一着の橙衣を右斜めにまとっている托鉢行の後ろに、
橙シャツを着たマルコも歩く。

 

路みちに人々が布施のお櫃を準備してかしこまており、
僧を見るとおひつを恭しく掲げ、坊さまに大きな一握りの餅米と
おかずや菓子、飲み物を次々に入れる。

 

         f:id:Mtatibana:20190513222108j:plain

 

終わると坊さま達は功徳あれといっているように聞こえる合唱をし、
一人の僧は準備されている水を大地にそそぎ落とす。

 

今日一日の清めと、恵みを祈る儀式かも知れない。
その間、在家の人は合掌している。

 

30メートル間隔だろうか、つぎつぎ布施する人のところを巡り、
合唱以外黙々と布施を托鉢する。

 

 

     f:id:Mtatibana:20190513222229j:plain

               結婚したて車も気にせず

 


言葉を交わす必要のない何千年もの生活儀式だからだろう。
小さな、そう3-4才だろうか母親のすぐ脇に正座して
手を合わせている姿は、かわいらしさというより、
初々しい輝きに満ちていた。

 

 

       f:id:Mtatibana:20190513222330j:plain

 

 

ときおり、マルコに気づいて笑みを浮かべる人もいた。

 

 

     f:id:Mtatibana:20190513222405j:plain

 

 

約30分ばかりだろうか、日の出の行脚は一日の始まりとして
何かしら吉祥を感じさせるものがあった。

 

論理とか言葉ではなく、行動(行)を通じての功徳なのである。

 

貧しさの中に清く生きようとする人々に佳きことあれと
合唱の間念じることとした。

 

ナァモオミトホー

 

        f:id:Mtatibana:20190513222447j:plain

             托鉢マルコにもお布施

          ひょっとしたらこれ!マンゴー餅米では???

            うまいなぁ  功徳いっぱい

 

 

 

 

まぁ、食べてお行き      ラオス Savannakhet


暑さでふらふら、空腹でまえかがみ
くたマルコがホテルから這い出た夕べ。

 

この奇妙なのはなんだ?

    f:id:Mtatibana:20190506205222j:plain

 

わけが分からんが、豚肉の干物焼き?

 

 

ゆで卵も一個手に入れ、メシメシと探していた。

 

ある小母ちゃんと目がおうて、察してくれたらしい

「あんた、これ食い」

 

黒い手の中には丸められた餅米ご飯があった。

「おおきにぃ!!!」と奪うように頂いた飯の旨いこと。

 

「そこにお座り」と店先の机に座らせてくれた。

するとだ、きれになコップに氷水が出てきて
そのあと後ご飯が食いおわったらもっともっと運ばれてくる。

 

ええんかいなぁ?と一瞬おもて、すぐに別の店で買ったゆで卵を出して食う。
店員はにこやかにみてる。

この卵??     ?白身が少ない・・・・・

 

      f:id:Mtatibana:20190506205259j:plain

殻をむいでいると少々大きな卵でもある、味はあっさり。
ヒルのゆで卵?かいなぁ

 

言葉できいても、アヒルの絵を描いても質問が通じない。

 

ああやこうやして何も買わず、支払わず
手を合わせてバイバイした。

 

これって、日本では食い逃げと言われてるとか記憶にある。

 

f:id:Mtatibana:20190506205330j:plain

                  しっかりたべよね

 托鉢と布施    ラオス /Savannakhet


ラオスでは人生に一度はお寺、仏門に入り修行をするらしい。

 

Savannakhetサバナケットに一ヶ月もかけたような感じでたどり着いて
その翌朝、近くを散歩した。

 

昼の灼熱を全く感じない爽やかな風に吹かれて
川べりの方へと足が進む。

 

      f:id:Mtatibana:20190503223507j:plain

 

そこには金色に輝く建物があって、自然とあゆみが誘われる。
中は仏教寺院のようだ。
人に何ですかと聞いても、Lao語は全くわかりもしない。

 

サバーイディー ສະບາຍດີ こんにちはというと

おっさんもおばさんも、敬虔に合掌してくれる。

 

 

どうもラオ語の読経らしき声が聞こえる建物に入ってみた。

 

 

      f:id:Mtatibana:20190503223552j:plain



めおとらしい中型の犬が二匹寝そべったお堂には、
上座に長老らしき人、右に高校生らしき出家僧達、左に子供僧達が
円座を組み朝食を静かに摂っていた。一言もしゃべらない。

 

おニューの黄色がかったりあるいは鮮やかな橙色の衣を着ている。
6、7才だろうか、ダブダブの衣がヒモでくくられたような姿もある。

 

    f:id:Mtatibana:20190503223630j:plain


ただ聞こえるのは地元のおばさんや婆さま達の合唱だ。
そのなかで若い出家僧達は托鉢で布施されたものだろう、
金属の大きな器から餅米を取りだして山のように台に積み上げ
一口大に手で握りとって口に運ぶ。

 

なかにはお菓子なども混ざっていて、在家の人々の思いやりを感じる。

 

一人のおじさんがかいがいしくあれこれ世話をしていた。

乞食(コツジキ)を食べ終わると、それぞれ大きな托鉢を持って堂から出ていった。

 

私は素直な敬虔さに打たれて深々と礼をして
まぶしい朝日のなかにでた。

 

向こうに黄袈裟を着た三人の若い僧がいて、マルコに手を差しだす。
その指先にはお菓子があった。


なんとはなしに、すなおに掌を青空向きにすると
その上にチョコレート菓子などが布施された。

 

会釈をすると更に手の上に乗せてくれる。
「こんなにも!」というと、にっこり笑った。

 

背に温かなまなざしを感じながら思うのだ。
どうも、これは修行の一つではなかろうか。

 

    

       f:id:Mtatibana:20190503223715j:plain

物惜しみする心、むさぼる心を
乗り越える練習ではないだろうか。

 


メコン川へと続く川に出て、花々をみあげ、
遠くに輝く仏舎利塔をみながら
マルコ自身の惜しみ心をつくづくと
懺悔せずにはおれなかった。

  

施したことも、施されたことも、施しものも
すべて忘れ、とどめないことが次の修行だ。

  

Laoの人々は川の水が流れるようにそれをしている。

 

f:id:Mtatibana:20190503223742j:plain

 

国立歴史博物館と孫若者たち   :ベトナム Hanoi

案の定、次の記事で

ハノイの民族博物館」は

ベトナム国立歴史博物館」です。 環境破壊呆け!

Bảo tàng lịch sử Quốc gia

Vietnam National Museum of History

なにか似たような感じで宿舎近くの方へ、喜々として行きました。

ハノイの民族博物館には次の機会にゆきます。水上人形劇もみたいしね。

++++++++++

 

 

ハノイ民族博物館へ行ってベトナムの歴史を少し見る。

f:id:Mtatibana:20190430233025j:plain

f:id:Mtatibana:20190430233035j:plain




子供達が先生に連れられて勉強している。

紀元前の何千年も前からの足跡だ。

 

          f:id:Mtatibana:20190430233207j:plain

           古代中国銭

 

  

    f:id:Mtatibana:20190430233329j:plain

              

                造形美しい

 

          f:id:Mtatibana:20190430233533j:plain

 

 


つい先頃、江戸時代だろうか日本の侍や商人達が船でやってきた大きなパネルもあった。

 

f:id:Mtatibana:20190430233831j:plain

        クリックすると拡大   なんだか楽しそう

 

 

 

1200年代近隣の大国元からの侵入をはね飛ばした時の大きな合戦絵巻は壮観だ。


また、長らく続いたフランスの植民地での人々の苦難がうかがい知れる

 
一番上にフランス人支配者、その下に時の政府、高官、下には貧困と不自由に苦しむ庶民が描かれている

 

     f:id:Mtatibana:20190430234152j:plain

 

それでいながら中国の文化をふんだんに消化し、
フランスの洗練も取り入れて現在にいたる。

 

長い目で見たら苦と楽は兄弟だと気づく。

 


昼食休憩に入るよといわれた。


いつのまにか子供達もいなくなり
この時刻は活動禁止だとわきまえて宿へ昼寝に帰ろう。

帰り道でジャックフルーツチップを買っておやつにするといいぞと思いつく。

 

大きな店にはいって、スーパーマーケットを尋ねたら
若い定員達が寄ってきて、ベトナム語でああだこうだと教えてくれる。


食事そっちのけで汗をかきながらだ。
こっちは関西弁、相手さんはベトナム語

あの手この手で教えてくれて、おしまいには
道に出て指さして道を示してくれた。

 

手を合わせてアリガトウを伝えたら、
若者達は全身で嬉しさを現してくれるのだ。

 

みんなに心を込めた握手をして別れたら、ずっとみおくってくれる。

 

純真な孫のように見えてしまった。

 

 これもある一日の、

行き当たりばったり“世界ふれあい街歩き

 

渡り鳥、人々の生活にまっしぐら : ベトナム/ハノイ


渡り鳥マルコが飛べた。

久しぶりの渡りは、目が回る。
動物的な感覚が戻ってこない。

 

 

    f:id:Mtatibana:20190429181934j:plain



いちいち、飛行機に乗る手順はどうだったかな?
とか

英語でどう云うんやったかなぁ?
などと脳みそを使ってしまう。

その脳みそがベトナムでオーバーヒートだ。


だから目がクルクルと回ってふらつくのがわかる

 

落ち着きある金沢を発ったとき、14度でひんやりしている。

6時間ほどで超活気のある伸び盛りの大都市の蒸し暑い35度の環境に激変する。
気温と大都会の騒音とでマルコの環境破壊。


もちろん、衣類は機内で着替えてるのだけど・・・
渡り鳥は毛が生え替わるのだろうか

 

決まって尋ねられるのは
「観光ですか、それともビジネスですか?」

入国審査でもない意味のない質問。
「両方ですねん・・・」とにごしている。

ごく普通に生活している人とともに
同じ時刻に起きて、同じもの食って、
同じように笑い合ってのち

貧乏ながらも何千年にも亘る、生活に潜む
アジア人の智慧を探るのだ。

そんな説明をするだけで冷や汗と暑さでエネルギーが蒸発枯渇する。

 

数ヶ月前に図書館でみた  
<世界ふれあいまちかどの旅・nhkのBS>だったかな
あれだ。

 

www6.nhk.or.jp

 

明るくなる5時に宿から出て、すぐ近くの湖公園にゆく。

案の定、色々な格好で色んな年の人が、思い思いに体を動かしている。
インドネシアでもマレーシアでも見られないベトナムの習慣。
中国の影響だとおもう。皆はんと一緒に体操はじめ!

 

30年以上前、中国人のお医者に教えてもらった気功法、
吐納法などの片鱗がその動作にでている。
よく見かけるのがソワイショウ(スワイショウ)だ。

       f:id:Mtatibana:20190429182034j:plain

 

 

どこにいようと、一日の始めはお陽いさんと
頑張ってくれている体の細胞達にご挨拶

炎天と闇夜 :ラオス/ラックサオ


いま闇の中で記事を書いている。

 

電気が突然切れて、星明かりしかない真っ暗闇なのだ。

地元の人には蚊が落ちたほどのつまらぬこと。


所はラオスの奇妙な格好した山に囲まれた
ラックサオという小さな村だ。

 

 

        f:id:Mtatibana:20190429133241j:plain

        ラオス中部の「ラックサーオ」

 

 

今の日本人は分からない本物の闇夜には、
虫の声がひっそりと聞こえる。
ときおりヤモリもなく。

 

そよ風が心地よい。澄んだ空気はいいなぁ!
対価をはらわんでも恵んでくれる。

 

このホテルの水道は、マルコでも飲む気がしない。
ミネラルウオータをぐっと飲んで、さあ
今日は思い残すこともなく眠りにつけるな

 

f:id:Mtatibana:20190429134750j:plain

f:id:Mtatibana:20190429134855j:plain

 

 

春そこかしこ   :金沢

 

暑くなったと厚着をやめたら

急速冷凍であられが降った。

 

同じ所によく来るオナガドリ三羽は風邪もひかず

早朝元気にマルコを見下ろしている。

 

     f:id:Mtatibana:20190416190538j:plain  

          苔にも花さく

 

 

  f:id:Mtatibana:20190416190743j:plain

           あかんぼう芽

 

 

 

 

    f:id:Mtatibana:20190416190827j:plain

             高貴な木蓮

   

近くのじいさまも、竹林の手入れを始めた。