来る道、行く道 < 春の風 >
曇天で寒い金沢の町を自転車で走った。
趣のある長町武家屋敷跡を通り、
いにしえを想い馳せた。
この金沢が産んだ鈴木大拙老師の記念館で
今日は四時間ばかり過ごした。
1963年、ノーベル平和賞候補だった師は
南禅寺元管長の芝山全慶老師をして
「どこか春風駘蕩といったお人柄・・・」と
いわしめた。
ひとは芝山老師をそうだという。
つまり鈴木師も芝山師もともに春風のひとなのだ。
春風駘蕩のお二人
この世にはなんと品格の高い人々がいるのだろうか・・・