来る道、行く道 <夕立。。木の葉 そして土筆 ;金澤>
オイゲン・ヘリゲルの著書『弓道における禅』で
鈴木大拙は序文を次のように美しくまとめている。
∞
人間は考える葦である。
だが、人間の偉大な働きは、彼の計算していないときなされる。
無心(childlikeness)が長年に亘る、吾を忘れる修練の後に
回復(restore)されねばならない。
人は考えながらしかも考えない。
彼は空から降る夕立のように考える。
海原にうねる波のように考える。
よぞらに輝く星のように考える。
爽やかな春かぜの萌える葉のように考える。
まことに・・・
彼は夕立であり、
海原であり
星であり
木の葉である
<増田文雄訳>
∞
天則の土筆