変人寄人さあ大変 38 < 好みの悪人 >
悪人が好きで
善人になろうと思ったことがないのは
たぶん、先祖が海賊と山賊だからだ。
と、先祖さんのせいにしてる、 ごめん
「銀行の前を通るとき、血が騒ぐなぁ・・・ 」
そうブツブツ言うと、一緒に歩いている人は
わずかに離れ、チラリと顔をむける。
父や母に汚名を着せたなら、“親不孝”を着るし
友人達に顔向けできぬも寂しいし
何よりも、品格ある美意識ある悪人を敬うから
思い描くだけに留めてる。
善人は好みではない。
人々と上手くやって自分が浮き出る事に長けてる部分が多く、
目先だけの善意ほど迷惑なものはないな。
それが身勝手な自信に溢れていると、際限がない悪を及ぼす。
その点、背筋の通ったやんちゃとか、
より大きな道理に沿うような極悪人はちがう。
自分が悪だと思うと、自制をもたらす。
そこに聡明な悪人の自己規律が産声を上げるし、
そのうちに磨かれて、美意識として光る。
よくよく観ていると、また永い目で見ると
仁の心意気のある悪だって沢山ある。
自分のための善より、人々のための悪の方が天にかなう。
先祖の山賊の気概は、金融という戦場でガッポガッポと儲ける方へ出そう。
それも、“密やかにまたごく自然に懐にするがよろし” とのお告げがある。
残された月日の中には、チャンスがあるだろう。
おっちょこちょいを引き継いだ満瑠壺には
ミイラ取りがミイラになるかも知れないけどね。
多くの遣い方を考案しながら、釣り糸が引くのを待っているよ ♪
ヒエログリフ(神聖文字hieroglyph) ツタンカーメンお告げ
豆を食って待て