渡り鳥がゆく < あるもの料理:マレーシア >
年がゆくほど、適応の為に時間をかける。
異文化と気候への適応だ。今はマレーシアのサイバージャヤにいる。
言葉に慣れるのが一苦労、近頃三日はかかってしまう。
それに、英語とか現地語が減って、関西弁が多くなってきた。
モスキート・マルコは、気温の変化にはめっぽう弱くて、素早く衣服で調整する。
何しろ銀行などでは外部と20度差があるからね。
食事は何でもうまく食うのだけど、最近脂ぎったものに体が「いやだ!」と
避けてしまうようになった。
今は、豪華な施設のホテルで40-50坪ほどの広々した部屋に一人で泊まっている。
台所で調理ができるので選んだ。
久しぶりに八百屋に行って、買い物をした。そんなとき目にとまったのが、
豪州牛! 緑の草で育った好みの赤身だ。
早速100g160円の見事な赤身を籠に入れ、
レタスや日本キューリ、トマト、始めて見た巨大なバナナケーキなど、
試したいものを買い込んだ。
どっしり750gのケーキ
けれど、台所ではLG製の電子レンジと、パナソニックの冷蔵庫のみが調理器だった。
塩胡椒してしんなりなっている赤身ステーキ君には申し訳ないが、
三センチ角に切って、チンした。大きなままだと焼きムラができて端っこばかりが堅くなる。
パンにはバターとマヨネーズをぬりたくり、レタスとキュウリトマトを重ねて、
気分次第でチリソースをちりばめる。
ハハハ! その上にできたてのステーキをどっさりとのせて、
大口開けて味わうのだ。
豪快ステーキサンドイッチの旨いこと。 日本では無理だ。
デザートは750gもあるバナナケーキの端をほんの少し。
乾杯は12%アルコールのビールだ。 これはマルコに合っている。
アルコール度 9% 12% !!
異国では、人も、食も、動植物もすべて興味が尽きないけれど、
旅行者にとって食べ物を一旦買うと、それを食い尽くすまでに 時間がかかるのが難点。
ラブアン島では50センチほどある伊勢エビを焼いて食いたかったが、 ヨダレを飲んであきらめた。
1.5㎏のヨーグルトも諦めている。
ところで・・・・
ケチな私がプールもあるホテルで、そんな広々した部屋にと思われるだろう。
ビーフマルコ
誰も他にいない、40坪もある綺麗なドメトリー部屋なのだ。一泊は昼ご飯代。
不思議なことは無数にある。
人の行く裏に道あり花の山