渡り鳥がゆく < ユーモラスなかえる達と >
まだ、暗闇の中
蛙がしゃべっている。
「グエロ、ゴエロッッ、ゴロッッ」
「グググ、ケロリンコ」
音程が中音でよく響く
そう、テノール位で、愛嬌に満ちてる
訳すと「夜のデート、よかったぜ、マルコ」
聞き飽きない愉快さに満ちている
昨夕、この農園の一家と夕食をともにしたときも、
あちこちにある水路や池で、それは綺麗な合唱が聞こえた
単独か、デュエットか分からぬが、
アルトと、ソプラノの美しいやりとりといえるカエルの声。
「ケロ」「コロコロケロリン」
「イエ、ケロコロコロリ」「ソウネ、エロットコロリ」
ベトナムのあの甘いささやきのような歌そのものである。
さて、前の日記で
「ゲルルルル・・・・・・♪」ってなにか?クイズした。
「あんまりおいしそうじゃない」「おもしろそうよ」
正解は
仔猫のか細い手でちょっかいを出され
不機嫌な面持ちで吠えた、小さなトカゲ君の怒り声だ。
仔猫に思いっきり口を開けて威嚇してた。
カカオ豆の選別をしていた小母さん達も、マルコも
笑ってしまった。
! うるさいなぁ!
日本にもいるヤモリは、ここでは小鳥のように鳴く。
ホーチミンでは、街路樹の根元で
イカス色したトカゲッ娘が挨拶に来て、
人々が沢山集まった。
ボディーペインティング きれいでしょ ウフ
は虫類、両生類だけでも
数知れず自由気ままに人々と暮らしている