千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

 渡り鳥がゆく < なんだ、目の前に :ベトナム > 

灼熱の Tay Ninhへカオダイ教の調査に行く。

ホーチミンからのTay Ninhタニン行きパックツアーは結構ある。
カオダイ寺院とクチトンネルのツアーだ。
ところが、ローカルバスでTay Ninh単独行は調べがつかなかった。

信じたのは、ヒュゥの会社マネジャHoaが調べてくれた情報。
それに、満瑠壺の情報をトッピングし、ええぃ!ゆこかとなった。

ホーチミンから4番バスでAn Suongへついた。なんと50分乗って25円。
そこで指示通り、Dong Phuoc busを探して、切符を買った。
窓口は混み合っており、箱の中に6名のピンク制服の職員が
にこやかに応対していて、Tay Ninh行きの切符を手に入れた。
おしぼりと水付で、280円ほど。
日蔭といっても暑さが押し寄せる中、しばらく待っていると、
中学生のような若者がバスが出るよと呼びにきてくれた。

乗り込んだバスの後部座席は狭かった。
むっつりした青年と学生が隣。
女子学生はしきりと英語でしゃべりかけてくれる。

経済の勉強をしていて、輸出入が専攻とか。
タニン行きのバスは、Saigon star busもあり、
料金は安いけれど3時間ほどもかかるとか。

高価な指輪をしたむっつり青年ビジネスマンも
打ち解けだして、終点では笑顔を向けた。

運転手の指し示すところに、色とりどりの大門があった。
そこの和やかな守衛さんに聞くと、これは目指すカオダイ寺院だとか。

誰も教えてくれなかったけれど、
なぜか自然に目的地に立っていたのだった。

そしてなぜかこんなことが、たびたび起きるのだ。

       

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                足元にあるよ