千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

 毎日が誕生日 < 子もぐら >  



暑い中、汗だくで野菜を届けてくれた

その友人が、

空飛ぶもの

地を駆ける四つ足の

横取りを防止で作物は囲いだらけだという

想像するだけで、野菜達に縁を感じると共に

早朝からのひとかたならぬ努力に頭を垂れる


そして友がいう「マルコに会わせたいのを連れてきた」

「 ? 」

ふむ、黄色の小バケツに土が入っていた

「 ? 」

「モグラの子供や」

三センチほどの黒い塊が土を蹴立てて出てきた

お子さんらしい、元気元気!

ふんわりした毛並みで

鼻先としっぽがショボショボ毛が生えてる

ペットにしたいほど愛らしい奴

「大きくなったら地中を這い回って

作物に被害がおよぶ、マルコの庭に放すか?」

とやんちゃな顔していう

炎天下、黄色のバケツは自動車に乗って去っていった

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              珍 虹

元気もぐっこを、手のひらにのせてやればよかったな
作った野菜カレーをしみじみ味わいつつ、今思う