千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

手上げは路傍の笑顔

がに股で左右に揺れながら先ゆくおばあちゃん。

目が合った。 
オ「王子公園の駅、ロッカーありますかいなぁ?」

マ「多分ね、重い荷物やなぁ!」

「十三へゆくんやけど、重いさかいロッカーに
置いときたいんやけどあるやろか?」


マルコは先に行って孫のような若い駅員に聞いたら
あるという。

で、信号待ちしてる遠くのばあちゃんに
遠隔言葉を送った。

気づいたのかお婆ちゃんがこち向いた。

手を振ってのち、を描いた。
ばぁちゃんも手を上げた。

 

 

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   いずこも同じ---  マレーシア・プトラジャヤ 園児 とデップリ保母さん



ある昼間に、20名ほどのジャリンコ幼稚園児が手をつないで
きれいに二列で歩いていた。

横断歩道で、若い保母さんが柔らかくいった

「はい、手を上げ合図するのよ」

園児達は右手と左手を挙げて渡った、その素直さ!

マルコもつられて手を上げ、振って渡った。

黒髪みごとなおねぇさん保母さん
「ほぅら! 小父さんも手を上げてるでしょ」

四十の瞳が一斉にこち向き
白い歯を見せた