千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

 真理(まこと)と慈しみの絆  :養眞13

 

 

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                                     真理    美しい写真は 真島氏撮影


                     一隅を照らすもの
                     これくにの宝なり

 

 

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寄り道、迷い道の中で
マルコは感慨深い縁(えにし)を見つけた・・・


インド洋の真珠と謳われ美しい島国
といえばセイロン。今はスリランカ

 

サンフランシスコ講和条約時に
日本四分割占領案が紛糾していた。

 

そのとき、セイロン国の
J・R・ジャヤワルダナ氏は不朽の名演説をした。

 

日本の自由を奪ってしまおうという煮えたぎる熱気の中で

「憎悪は憎悪によって消え去るものではなく、
 ただ慈愛によって消え去る」

と何千年も前からの尊者やブッダ、インドの思想を謳い
「自由にしてかつ独立した日本の復活」を力強く提唱し、

 

賠償も日本から取り立てないので
「他国も日本には寛大な措置をお願いする」と
世界を感動させた。

 

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大人数を持って押しかけたある戦勝国の強硬な分割案は破棄、
現在の統一国家として繁栄の道筋ができたのだ。

 

 

ここら辺までは皆さんご存じ・・・・・

 

 

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                            http://www.geocities.jp/f230mashima/

 

 

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そして、裏話があった。

ジャヤワルダナ氏は明治時代に日本を訪れていて
鈴木大拙博士の本を愛読していたそうだ。

イギリスの植民地だったセイロンを
日本をモデルにして独立を図ろうともした。

 

 

蔵相だったジャヤワルダナ氏は
サンフランシスコ講和条約へ行く途中に

日本に寄って多くの政治家や人と会ったそうだ。


その中で鎌倉で執筆していた鈴木大拙を訪ねて教えを乞う。

穏やかな大拙師に深い感動を覚え、
スリランカと同じ仏教国である日本に強い絆を抱いて
この国を滅ぼしてはならぬとの名演説につながったという。

 

虐げられたアジアの植民地国民にとって、
日本は希望を与えてくれる存在だったし、
深い霊性的つながりをももっていたのである。

 

特にセイロンでは「佛陀入滅の2500年後にジャヤ・セーナ(勝利の戦士)が
東から来て仏教を助ける」という言い伝えがあり、
昭和17年(1942)4月に日本軍がコロンボとトリンコマリーを空襲したにもかかわらず
「ついにやってきた!」と歓迎したともいう。

 

 

えにしは個人的にもマルコの父を救い、
そしてマルコを導こうとしてくれている。

 

      “ 世界人” と自称した大拙

 

                   こころを照らすもの
                   宇宙の宝なり

 

 

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