千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

孫さんとカラーオプションから<長文> 一億円クラブ


今回は孫正義さんのみごとな投資戦略から学びたい。

 

-もくじ-
A.孫正義氏の戦略と成功
B.まとめ
C.マルコのこれから


時代の潮流を見極めることが、30年40年先に驚く格差を生む。

 

1980年代のベンチャー三羽ガラスの一人
ソフトバンクグループの孫正義さんは他の二名を遥かに追い抜いて
今も隆々と事業を世界に広げている。

 

韓国人、肝炎という逆風を巧みにかわして、
将来のパラダイムシフトと大きなマーケットを俯瞰し、
太っ腹な投資活動で次々と巨額の成果実績をかさねている。
ただただ、みごとというほかない。

 

実はマルコは阪神大震災当時、ソフトバンク回線に変えると通信状態が悪く、
そりゃあかんで!と固定観念をもってしまった。

 

今はそれはない。

技術面でも投資活動面でも拍手ものだ。

 

A.孫正義氏の戦略と成功

昨年末の米国の有名な先端技術半導体メーカー、
エヌビデア売却劇は鑑賞に値する。

 

あらすじはこうだ。

 

将来5Gになると自動運転に高度な画像処理半導体がいる。
そうしたGPU先端技術を持つ開発メーカーがエヌビデアで、
孫さんはめざとく発掘して大株主となった。

 

一昨年から大手日本の証券会社がこぞって、
その米株を「Buyだ!buy・・・」とセミナーで勧めていた。

 

Nasdaq銘柄が指数関数的に上昇しているのをみて、
マルコは「ようやるわ・・・」とあきれていた。

 

急騰を継続して昨年夏に天井をつけた。

なんとその頃までに、孫さんは手持ち株の利益を
確定したというのだ。

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       https://japan.cnet.com/article/35132424/

 

普通なら大株主が売に回ると大暴落する。
株主資本主義米国では、自社株買いがはやっているから、
市場に出回る株数は減っている。
そんな状況での利益確定をどうするかだ。

 

例えば、日銀はETF買いを長年続けて、日本国の大株主だ。
買ったのはいいが高値になってどう売るかが問われる。

 

流動性を低められた市場では大暴落が地獄の釜のように口を開けている。

 

孫さんはどうしたか?

 

エヌビデアのオプションを利用したという。
その手法をカラー取引というらしい。
カラーとは色ではなくて「衿エリ」

ネイサンの逆売に匹敵する巧みな手法だ。


孫さん「皆さんに相談ありますわ」
皆  「なんでしょ」
孫さん、業績分析資料とチャートを示しつつ
   「おとどし末から仮想通貨崩落が始まって
    中国のマイニング需要がほとんどのうなった
    高速CPU需要は盛り返さぬとみた。
    だがエヌビデア株は急騰している。
    どないかならんかいな」

参会した知恵者達は「斯く斯く、しかじか・・・・」と
ひっそりとカラー取引を画策した。
      <この会はマルコ仕立ての妄想です 笑>

素知らぬ顔したプロジェクトメンバーは静かにウオール街に潜行した。
実は報告義務がない大株主だからできる。

 

目だたぬように急騰株エヌビデアのコールオプションを売に回った。
当然callはボラティリティーが高くて高く売れる。


その売代金で安くなってゆくプットオプションを買い集める。

わかる? 結局資金がほとんど要らないのだ。

 

マスコミは市場に出回ったほとんどのputを買ったという。
大体昨年十月には下準備はできていたろう。

 

それから日本の投資家が青くなった。
証券会社に勧められてしばらくは上げたのだが、
11月から大暴落が始まった。

 

手持ち株の現物売りか信用売りかは知らないけれど
売たたきを始めたのだ。

大株主がするのだからナイヤガラの滝登りはできない。
みごとに短期間で半値になった。


その時、高値で売っていたcall代金は益金として確定し、
安値で買い集めたputはとてつもなく高騰して
満面の笑みでメンバーの手に入った。

 

株式は高値の半額で売ったとしても
早い時期に取得したろうから損益は莫大ではない。

 

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成功を確実にした要素は

  大株主が売をかけたら、暴落を押しとどめるものは稀少

  エヌビデアが急騰して指数関数的上昇を成し遂げた業績に陰りあり

  デリバティブ流動性豊に活用できた

 

けれどマルコ考えでは、インサイダー取引まがいだと思う。
厳密な法律など知らないが、経営陣と近い大株主が仕組んだ
確実利益確保だからね。

これを孫子の商法という


B.まとめ

1.自分の強みを耕築して、それを最大利益に
 どうつなげるか徹底追求する

2.現状と大衆(多数)の心理をつかみ、
 忌み嫌って売りたい人から安く買い、
 幻をみて渇望買いしたい人に高く売ってあげる

3.仕上げの締めを仕組(システム)として創り期限を切って完了させる
 今回は近代兵器デリバティブ利用

敵(相手)とおのれを知り、天の時にかなえば、万戦危うからず
                 <マルコ損子>

 

C.マルコのこれから

それはさておき、マーケットには常識という先入観を捨てると
色んな手法を編み出せる時代だ。

 

普通、リスクが大きいと、期待収益は大きい。
   リスクが小さいと、小さい  
などと、実践することのない専門家が言う

 

この世には、孫さんがやったようにほとんど
危険性というリスクがなくても収益がほぼ確実に
極大化できる手法が編み出せるのだ。

 

マルコも、千年構想資金を積立るため、
仕組みを探し出し、次なる機を待とう

 

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            酒もりだ! お祭りだ! 

 

成果が出た夕暮れには同志達と酒盛りして
アンドリューカーネギーや范蠡(ハンレイ)のように
驚く遣い方をするのが痛快だ。

 

その日がくるかいなぁ?

 

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           追記:大株主が孫さんの真似をしだしたら
              これからの微細株主はどうなるのだろうか。
              餌食にされるよ    一将功成り万骨枯る