都会化をどんどん続けるシンガポールから、
陸路マレーシアに入った。
整備された道の両側には、緑の林や農園のココナツヤシ畑が
整然と並び、緑が大地をおおい尽くしている。
それだけでホッとする。
その恵みもあるのか、地元の人達は心が寛い。
初めてマレーシアに来たとき、緊張で漏らしそうになっていた。
そんなおりどこでなにを聞いても、キャン! キャン!と
わんちゃんの歓迎みたい答えが返って、
笑いとともに肩の力が抜けたのを憶えている。
キャンキャンは、マルコの好み
日本では幼いときから分別人に諭される。
「迷惑かけたらいけませぬ」
奈良の有名な博物館では入り口近辺でいろんな
注意喚起張り紙を二十枚まで数えた。
電車内では痴漢は罪です!とまあうるさいこと。
禁止令がいたる所に漂い覆う
写真撮っていい???
ヤマハの新車に乗って「キャン!」
マレーシアで案内所のモスリム姉さんに色々きいてから、
図々しくなってるマルコは
「荷物重いから、預かってくれる」
「キャン」
と笑顔がセットで返ってくる
関西弁で、さいでっか、よろしおます!って感じだろうか。
立派なホテルのフロントできく
「今日泊まるこの宿どこか教えてくれる?」
「キャンキャン!」
といって、インターネットで探し地図を指し示してくれる。
別の安宿舎なのにね。
結局、いいよ!もちろんいいよの世間なのだ。
だからねぇ、なにしても寛容で許してくれるからね、
身を慎もうと振る舞う。
へそが曲がってるマルコは禁止されると破りたくなったものだ。
近頃は曲がるへそが磨り減った。
https://tabizine.jp/2018/10/09/209526/
まさにこんな人々