千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

 ラジカル<radical>への憧れ  :養眞-19

 

世界中のあちこちで、「ああだ、こうだ」
「それはおかしい!」「いやもっともっと」
と騒ぎ立つ。

 

皮相的ですぐに移ろい変わる事柄や言葉に
目くじらを立てたり動揺したりする

 

それが世間というものだ。

 

 

鈴木大拙館でとても学ぶことがあった。



 

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                   エーリッヒ・フロムの述懐

 

 

嵐で荒れ、波高い大海原の
静かな底流に身を預けて大きく成長する
鯨や巨大イカのように

 

大拙博士は年をおうごとに内なる深みを極め
寛々とした高みへ登ってゆかれた

 

残念ながら、側で薫陶は受けることは
あり得ないことだけれど、
博士の文章から立ちのぼる高貴な香りに
包まれることは今でもできる。

 


有名な社会心理学者のエーリッヒ・フロムと親交があり、
二人がにこやかに歓談している姿は、
高い精神性を保っている二人が共鳴した
至福の時を感じさせる。


ペルソナは“仮面”


人は都度仮面をつけ替えてうまく生きようとする。

鈴木博士は仮面をとうの昔に傍らにおきわすれ、
本来の自分によく生きて活動された。

 


なんという恵みの自由(ミズカラニヨル)であることか、

なんと身も心も軽い境地であることか、

その天上域で眺める世界のなんとありがたきことか

 

マルコは、とてもとてもそんな本来の自分には至ってないけれど
長い道のゆく手のよき手本に憧れて、
日々誕生日を迎えようとつとめている

 


    註:ここでのラジカル【radical】とは、根源的であるさま

 

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