千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

 鄭和-3   マラッカ/マレーシア

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                                           マルコと鄭和


鄭和の本姓は馬、それはマホメット教の家系だった。
メッカ巡礼も大航海の動機となって、よりよきものにしたであろう。

 菩薩戒を受けた仏教徒でもあった。

 

鄭和がどこの国の人であろうと、信じるものが何であろうと、
女であろうと、年がいくつであろうと、マルコには関係ない。

 

行き着く先々で惜しげもなく生活の知恵をたくさん授けた
ことは記録にもあって、NGOの先駆けかもしれない。

 

     

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              治水、農耕、絹織り、・・・諸産業の指導

 

 

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        燕の巣

 

つい六百年ほど前に、苦しみを越えて時代に逆らうことなく
壮大な偉業をなし遂げたその歩みに拍手を贈る。

その偉業のゆく手には大変な難儀が次々と襲ってきただろう。
ほんとうはその苦労話を聞きたいのだけれど叶うことはない。

 

鄭和の寛容さ、人を柔和にする人柄、お互いの利益を
釣り合わせる感覚、総督としての威厳と優しさに
たいへん魅力を感じる。

 


普通では思いつかない大事業を成し遂げる覇気が
未来を作る若者達に伝わって欲しい。

 

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            獅子奮迅

 

また、東南アジアを巡って実感する、“みんな兄妹さ”、
“家族だよ”という感覚は鄭和の大航海にも顕れていて、
人類の智慧として脈々と残し伝承して欲しいなと心より願う。

 

 

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