千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

渡り鳥がゆく

 加賀百万石まつり <第七十二回 時事>

五月晴れの中、加賀を彩る百万石まつり 息づく伝統工芸を活かした武の行列に心躍る。 まずない個性的な駅の鼓門前で出発式が始まり、逞しい男女が太鼓を乱打第一章から始まる太鼓交響楽、勇気がわくのだ。 飛翔の刻 百万石行列の大パレードは勇壮絢爛 日本の…

大空への羽ばたき   2/10記

母上よ 父上とともに身を削り老いの衰えはなはだしや 吾ら育みの大地見守りの天空 願わくばおおいなる太陽のもと比翼で羽ばたかれますことを枝にあっては連理の憩いを 平安と慈愛の翼で自遊に 百二の比翼を!

 武家の町金澤は今

金澤生活も五年目に入っている。 ほとんどお人が「なんでまた金澤へ?」といぶかり中には、非難じみた顔をする人もいた。人々の納得するものなんてありえない 世界を飛ぶ渡り鳥マルコにとっては、目から鼻の先へひとっ飛びだけどね。 友人の一人は「ええなぁ!…

サグラダ・ファミリア演奏会 花咲か爺さんの種まき

先週末から、あちこちの講演会やシンポージュームに参加した。日曜日に「ガンとともに生きる」を長い時間冷房の寒さに耐えつつ聴いた。 晩方、マルコ製梅ワインを飲んだら、すこぶる眠たくなったが、なぜかTVのスイッチに手が伸びた。 すると、きれいな外国映像が現れた。「…

 縄文の平和と滅亡調査- <?何が幸いするやら?>

北海道の宿舎にあった <ざんねんないきもの事典>より 一年後の記録公開です・どこまで本当かはわからないけれども40億年ほど前に、細胞がひとつの生命体が地球上に登場しました。今まで地球に登場した生き物の99.9%は滅んでしまいました。滅んだ原因は体のつ…

縄文の平和と滅亡調査-24 <抑圧の系譜>

◆羅臼100年史より p77~ ・アイヌの持ち物ははなはだ数少ない。 家屋や衣・粗末な装飾品・船・武器・単純な家具調理道具である。 ・アイヌたちは小部落をなして国とか郡にあたる言葉がない。血族を中心とした小集団をなし、資源を求めて点々と居を変えた。血…

 縄文の平和と滅亡調査-22 <交易ではなく贈り物の交換>

コツコツ読みすすめた中での抜粋です。 ◆羅臼町史の第1巻 ・ページ30:その昔羅臼はそうそうたる原始林に覆われ、夏直後の連なる知床山脈より流れ出す清冽な水が大小の滝となり河川となりて海に注いでいた。 山谷や沼沢には熊、鹿が横行し、狩猟の豊かな天然の宝…

縄文の平和と滅亡調査-21 <“のんびりの素”売ります・タダ>

ガランとした羅臼を歩いていて立ち話した76歳の古老から聞いた話:このじいさまの祖父や祖母は国後の出である。そのままメモした--- ∞・熊を99頭仕留めると、100頭目にクマに殺される。道徳というわけではないけれどもとても神秘的なものだと思っている。 ・…

縄文の平和と滅亡調査-19 <羅臼は蝦夷地の果てか>

釧路から羅臼へは約六時間弱のバスでリムジンのようなふわふわシートである。 その大きなバスの乗客は3、4人。料金は金澤・大阪間の二倍。曇り空で肌寒い。 不思議な地名や道路の名前がある。 北片無去キタカタムサリ、32線、30線、茶志骨チャシコツ1線---きっと碁盤の目状…

縄文の平和と滅亡調査-17 <新コロナにかかった!>

北国の公園で調査中、友人から緊急の電話があった。S「家内が新コロナにかかって、高熱が続いている!」 マルコ「そうか大変や!ふー」と溜息ついた。 北海道出張前の日、友宅に招かれた。スマホ指導を受けつつ思い出と、 奥さん手作りの天ぷらや寿司でクエクエの歓…

 縄文の平和と滅亡調査-16 <アジアの智慧>

ふと思い出した 二十年近く、東南アジアの田舎をてくてく歩きした。ものづきなと人はいっても、気にもとめずによく歩き現地の人と交流した。 世界で最も古い原生林では、夜中に「一緒に歌おうぜ」と起こされ音痴な「さくらさくら♪」を木の枝で音頭叩きしてうと…

縄文の平和と滅亡調査-14 <先祖と同じに捕たい>

釧路図書館で、新聞記事 「鮭狩りについて:先祖と同じに捕たいだけなんだ」 アイヌの 古老 儀式用の鮭を捕る時、警察は採捕申請を出せと言ってきた。 畠山エシカがいう。 「北海道を売った覚えも貸した覚えもない。あんた方がどやどやと北海道に入ってきて…

縄文の平和と滅亡調査-13 <「アイヌ、日本人、その世界」小坂洋右>

第2部一章 縄文は1万年の持続社会より:釧路図書館にて ・戦争がごく少ない平和な社会だったことが人骨から推測。 本州以南弥生時代に米作りが始まり、わずか550年後巨大な墳墓の古墳時代に移り、農耕が富の蓄積を促して格差と権力者を生み出したことが明ら…

縄文の平和と滅亡調査-12 <アイヌの世界観>

身近な多神教はアイヌの神様である。 このカムイ達は藤村久和氏や山本多助氏に詳しい◎アイヌ=人間、カムイ=神 「人ありて神あり」「かみありて人あり」との互恵関係にある。 世の中は三つのグループがある。神グループ、人間のグループ、加工して作った生活…

縄文の平和と滅亡調査-11 <知らぜざる人々>

釧路図書館には特にアイヌの資料が多い棚は#554#539 子供用の棚も良い#536北道文庫・松本文庫そこにも別途書籍たくさんある。 ■松浦武四郎 1818年から1888年 北海道の名付け親、6度蝦夷を探索に行く。 アイヌ語を習得して彼らと親しく付き合った。 以…

縄文の平和と滅亡調査-10 <現地と人と情報の宝庫>

コロボックルが住んでた大きなふき 旅は異なる天地を見せてくれる。 大きな大きなふきの葉、露に濡れる珍しい小花。 葉に止まる昆虫と物陰に潜む獣たち。 市場は生の情報の場所だ。 多くの場所を旅した外国の人が日本を語る。 素直な若者たちの新鮮な感性が伝わり…

縄文の平和と滅亡調査-9 <砦跡・遺跡より伝承知>釧路

宿舎のオーナー坂下さんが教えてくれたモシリアチャン遺跡(砦)、仏舎利塔訪問。 宿舎の自転車で人に尋ねながら駅まで行く。風はひんやり爽やかだ。人はまばらで、羅臼行きの方法も聞いた。駅のベンチで女子生徒達の前でスナック菓子をねだっているカモメは真っ白の羽を…

 縄文の平和と滅亡調査-7 <気怠い日々>

マルコは長期出張となると元気になるのだけど、今回は気怠い日々を送っている。身体も頭もぼーっとしてる 実は八月半ばから元気さが萎えている。 釧路で地元のアイヌ文化や資料館、遺跡を訪ね羅臼で長らく滞在していたが、現地適応のための当初数日の休養で…

 縄文の平和と滅亡調査-6 <いんでないかい?>

∞関空を出たときムシムシの三十度で集中豪雨でおました釧路に降り立ったら、あんた、ブルッ!十三度ですねん そやさかい、準備した手袋はいて歩いたし、寝るときちゃんと布団を着て、あったこうしましてん。 ∞ 宿舎におもろい本があっって、いっときで読み終え…

 縄文の平和と滅亡調査-5 <土地所有がない>

着飾った正装インディアン かって北米で植民請負人John Smithを中心にアメリカインディアンから強奪、窃盗、脅迫などの手段により食料を得ようとした。 インディアン達は侵略者として彼をとらえ刑罰を与えようとしたが、酋長の娘の懇願で命をながらえたと彼…

縄文の平和と滅亡調査-3 <しじま(無言)の森>

羅臼からウトロへバスで行く 。 羅臼岳の頂上は霧がかかり、天まで届くかのごとし カバノキ白樺の木、 下には笹が生い茂り道一つない。 崖は切り立ち、谷は深い。 アイヌの人たちは、知床は山と海と空に神が宿るという。 小さな人間が立ち入ることを拒絶する…

 縄文の平和と滅亡調査-2 <千年構想>

なぜ縄文を調べているか? 星澄子 作 考古的な関心や、遺跡に取りつかれたからではない。 中学時代、六甲山の中腹で弥生時代の土器を掘り出し古の人々に思いをはせたことはある。友は矢じりを見つけた。 七十前には死ぬと、お医者から宣言されたマルコは五十…

南の島 便り <スパムおにぎり>

この島で美味しい米を見つけたすこうし粒が大きな鹿児島県産の米だ。 沖縄なんぞで有名なスパムおにぎが一つ二百円であちこちの店頭にあった。 これなら自分で1/5で作れる宿舎の立派な炊飯器でお気に入りの飯を炊いて、たくさん作った。欲しい人に振る舞った…

南の島 便り  < 競争 >

競争好きが多い。 オリンピック選手に至っては「戦い」らしい。単なる競いやない?と思うけど 何でもかんでもカッコつけて戦いにしてその言葉に酔いしれる 悲壮感漂いつつ日本を背負って頑張るもまた人生のスパイス ビジネス この島で和やかなおじさんに聞いた「ガソ…

南の島 便り <なんでもあり>

あたし若いもんと一緒、夜遊び love 天然記念物っていわれます 体型は おばさん黒うさぎなの「これ食べてみはりませんか?」宿の女将さんが平皿に盛った橙色の炒め物を持ってきてくれた。 「 これ、なんですん?」「パパイヤの炒め物なんです、五右衛門風呂…

 南の島 便り <長いもの・短いもの>

この南の島は鹿児島からは岡山と同じ距離にあるという。ソテツや大シダの原生林が生い茂る島は珊瑚礁に囲まれ、昼は南国の陽気に包まれている。 夜ともなると東洋のガラパゴスと言われるように、太古の闇にへんげする。 怪しい毛むくじゃらのケンムン(怪物)…

  南の島だより  <光の妖精>

www.youtube.com 流涙真珠増光 学生期の校歌だったか ♪ 嗚呼!あこがれの若き児が~ ♪と蛮声を上げて歌った記憶が蘇った。 人は歩みの果てに近づくと、身体のみならず憧れという心のハリも衰えさせる。 加えて世間は、常識槌で頭を叩き足を引っ張るがごとく…

南の島 便り < 外来 >

花は橘 緑の葉かげに 真白く薫る 宿舎の前に巾3mほどの川が流れている。渓流は石垣で隔絶されていても、川床にはちゃんと植物が生い茂る州がある。保護されているうなぎがたくさん暮らしているし、鳥達も遊ぶ。 その河原でお洒落な長靴姿の若い人たちが何か…

新楽の幕開け

新年 まずはグチでまくあけです。 ベトナムの友人の結婚式にも出ることも叶わずオーストラリア・タスマニアにも行けず おまけにほんとは今、船に乗っての世界一周でワイン片手に大海原を眺めているコロナのに 一昨年から、中国を半年は見て回りたいとずっと念…

 松茸

渋川市総合公園を散歩する。マルコがこもっている山から出て歩いて10分のところだ。高台にある60ヘクタールという広大な公園の展望台から眺めると、 右から赤城連峰 、子持山 、小野子山と広がってそれは雄大な絶景だ。 子持山 と 赤城山 ちらほらと地元の人が…