夢の種まき < はてな? >
私、橘満瑠壺は
政治評論できないし、“○○でないといけない”と思わぬ方です。
立派なリーダの元なら専制の方がいいし、
民主主義の裏に権益の顔がみえるし、
もっとよい仕組みがあるなと予感するのです。
“社会はこうなるべきだ”ということでさえ、
百年や五百年の時の流れで変遷し続けます。
かの高名なガンジーでさえ、社会の歪みを洞察して
「糸車運動」を推し進めようと努力しましたが
むなしい結末となりました。時代の流れの中で、
人々の豊さへの欲望には抗しきれなかったのです。
長い歴史と、素朴な生活に地下水脈のように流れている
“本当のよかれ”にそった夢の種まきができるならば本望です。
どんなに過酷であっても現在の時間が意味を持ち、
明日を楽しみにできる“構想”や“プロジェクト”があるなら、
どんなにか人々の生活を潤すことでしょう。
☆
夢売り
年の初めに
夢売りは
よい初夢を
売りに来る
たからの船に
山のよう
よい初夢を
積んでくる
そしてやさしい
夢売りは
夢の買えない
うら町の
さびしい子らの
ところへも
だまって夢を
おいてゆく
(金子みすず)