千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

 来る道、行く道 <時のない演奏> 


世には身近に、素晴らしきことが元々ある。

池田洋子氏のピアノ演奏を大阪いずみホール聴きに行った。
この日のために前夜早く寝た。
     

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                       音楽は時の芸術
終えて間を置いてから、次のような礼状をしたためた。

 ∞

昨年から金沢に何度も出張しております。
それは、かってノーベル平和賞候補となった鈴木大拙先生の
境地を学ぶためです。
哲学者西田幾多郎や安宅産業創設者の吉安宅彌吉と親友で、
世界に東洋の心を広めました。
その大拙師は、よい仕事をするためには無心になることだ
と意深く述懐していました。

実は、池田先生の ♪モーツワルト♪ を
拝聴している時にそれを感じたのです。
ほとんどの演奏者はそれぞれの技術とか
個性を主張しているのですが、
先生の音色は違っています。

協奏者と和を程よく取られている以上に
ご自身の我を消されて、無心の境地になって
おられるなと観ました。

それは作曲者の心根や、名曲そのものの魅力を
引き出すこととなるはずです

最後の拍手は感動的でした。
心のこもった賛美の拍手だったからです。
わたしも思わず「最高ー!」と叫んでしまったのです。
        ---略



世界でも味わえない時を奏でる方が
こんな身近にいらっしゃるのだ。

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                 二台のピアノ