千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

富の托かり方-43  穀田屋十三郎

 

 

==    殿!利息でござる ==

朝早く、日を浴びながら体を動かしていたとき
掲示板に貼ってあるけったいな紙を見て吹き出した。

それがこの映画のパンフレットだった。

ちょんまげがなんと銭でできとうなぁ 笑
なに?「世の貯め、人の貯め」やて!! 冗談大好き 笑笑
!アッと驚くほんとのはなし


最後は涙の感動ドラマで、史実らししゅうおます。

wikiなどによると

  ∞

江戸時代中期の1770年代のこと。
陸奥国仙台藩領の吉岡宿が、「但木氏」の領地内で
仙台藩の直轄領でなかった為、助成金が出ず年貢に加えて
労力提供が重く、農民が逃げて疲弊するだけだった。

穀田屋十三郎は知恵者の菅原屋篤平治から町を救う計画を聞く。

それは藩に大金を貸し付け、利息を巻き上げて
「庶民がお上から年貢を取り戻す」という逆転の発想だった。
仙台藩に1000両という大金を貸し付けるという
当時としては奇想天外な計画を実行した。

明るみに出れば打ち首という状況の中、
十三郎たちは大庄屋の千坂仲内に相談を持ち掛けて賛同を得、
さらに有志を募り、合わせて9名で事を運んだ。

仲間達は足かけ8年にわたり必死の節約を重ね、
町のため、人のために、私財を投げ打ち、
現在の貨幣価値にしておよそ3億円もの大金を貯め込んだ。

涙ぐましい苦労と幾たびもの障碍を乗り越えて、
仙台藩への貸付に至るのだった。
1773年頃から毎年その利子を受け取り、
宿場のすべての人々に配分した。
他の町が飢饉で窮乏しても、
この吉岡宿だけは死者なく豊だったという。

  

一ヶ月ほど先の上映だそうだけど、
この破天荒なことを成し遂げた人々への興味津々になるなぁ。。


『 金利を払う側から、金利を受け取る側へ 』

この単純な発想が、目先の雑事で実行実現できないのが普通だ。
人並みとか、皆がそうだから、仕方ないから---が地獄と極楽の境目。

年利一割が普通の当時、受け取る側に回ると
目の前の景色が変わったろうな。
 3億×10%=**** ・・・・

『何事も最初の種銭』

穀田屋十三郎のおっとさんが死ぬ間際に
「小銭を貯め続けよ。そして吉岡宿の将来のために使え」と
兄弟に伝えて、一家幼子に至るまで飢え死に寸前の
貧乏生活を長く続けた。その実りが上の大金なのだ。

阪神大震災で日200円生活したもんで
少しは分かるな、その苦労。

それにしても偉いな、彼らは世の貯めだ
点滴石を穿ち、大願岩をも貫く


『狭い損得を捨て、皆の貯め』

明日の糧もままならぬ貧乏暮らしの農民にも
一条の未来の光明をそこに見て自然と足並みがそろう。


家訓 『決して成果を自慢せず、人より質素に暮らせよ』

まさにこれぞ陰徳、穀田屋が幾たびかの困難を乗り越えて人々と共に
生き残った秘訣なのだ。和光同塵の姿がある。

身代が潰れそうなときに、伊達の殿様が評判を聞き及び来て
嬉しげに三種の美文字をしたためて

いわく 「これを酒の名にせよ」

それが評判を呼んで、売れるは売れるは誉れ美酒
・・・

まだ、映画を見ていないから勝手な
想像だけで終わってる。

近頃便利でインターネット予約し、
窓口にチケットを受取に行った。

お姉さんが差し出してゆうた言葉

「87番チケットです。これ面白いわよ!」

それは“ほんま、おすすめ!”顔だった。



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