ゴミ出しの時に近所の子らのお母さんから声がかかった
「マルコいつもありがと、うるさいでしょ」
マ「いえ~エ、子らの歓声が何よりです」
「いつも会いに行ったり、金魚を見たりするのを楽しみにしてます」
マ「それはそれは・・・
そろそろ遠くに引っ越しするやもしれまへん」
「~ええええええ~そんなぁ、子供が寂しがります」
「えらいこっちゃ、なら秘密にしときましょ」
子供らは一週間も経てば忘れる
マルコは、そんなになついてくれる子らや金魚と
別れるのにあと髪が引かれる
毛もないのに
さっきも、総菜お裾分けおばあちゃんが、
豆腐とマグロの煮つけをくれた。
青々育ったカツオ菜もつけて。
なんでできてるか当ててごらん
母とさほど違わないおとしで、元気に暮らしてられる。
寂寥深まるお年寄りに別れは言いづらいからね、
しょっちゅう出張ということにしまひょ
気の合うものと別れるのはさびしい
気の合わぬ人の中にいるのも苦い
けどね、その辛さをさらりと
洗い流すことができると新しい朝が来る。
それは新しい誕生なんですわ。
過去現在未来という三世を
年々、月々、日々、時々、繰り返す
その時々の心模様が次々と移り変わる。
インドでこれを往生輪廻とむずかしくいいよります
つらさも、悲しみも、喜びも
一時の世・・・
そのように心の広さと柔らかさを
保ちたいなーとつくづく思うのです