千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

絶壁から落ちるとき  ー1/3

    指数関数登山の先にある絶壁

 

 

今回は、嫌というほどにグラフを見せつけて

記憶してもらおうと思います。

 

 

 ∞
バブルってよく使う言葉だけれど、
シャボン玉のように夢や欲を乗せて膨らんで
いずれは破裂するものという意味でつかおう。

 

経済バブルかどうかを前もって判断するのは難いことだ。

 

「自然界のものは指数関数的に増えるんやで」と
マルコが生徒の頃、父が教えてくれた。

 

 細菌や生き物総てが指数増殖といって
ある時期から急激に増えてサチり(飽和)
その後衰亡する。

 

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           細菌も元気に殖える

  

 

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              人も一緒

 

 

なんとも不思議なことに、狭い人の世での
経済活動にもあてはまる。

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              テレビも

 

 

 

あれこれと兆しはあるのだけれど、
この形から判断するのが単純明快のようだ。

 

 


500-600年の歴史が示すように
富の蓄積があって初めて起きる“欲と恐怖の現象”が
指数関上昇グラフになるからだ。

 

横軸に時間、縦軸に価格を取ると共通の形になる。


★事例一 実体以上に買われて暴落

 

 

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       ハイテクの多いnasdaq長期推移

   

 

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         結構多数の安定株指数SP500

   
指数増殖の頃は、対数グラフにすると直線となる。
そりゃ当然だけどね。

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       SP500をLog換算 慣れない人にはすみません

 

さて、個別例も挙げておく・・・これでもかコレデモカ・・・

 

 白金やニッケル

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 神戸物産
 

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フィラデルフィア半導体指数

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 1989年前後の日本株価については、前に話題にしたが、
3/3で崩壊仕掛け人の項で
記述する。

 

★事例二 :実体がほとんどないものに値上がり幻想を抱く



1.仮想通貨
ついこないだのこと、仮想通貨の記事である。

 

【800以上の仮想通貨が既に死去・ビットコインは高値から7割安】

何百ものこれらのプロジェクトは死んだも同然だ。
つまり、詐欺や、冗談、あるいは話だけで終わっているからだ。
デッドコインというウェブサイトは、そうした仮想通貨のすべてを、
リストアップしている。このウェブサイトが死んだと見なす、
800強のデジタル通貨が載っている。
これらの仮想通貨は価値がなく、1セント以下で取引されている。

However, hundreds of these projects are now dead
because they were scams, a joke or the product hasn't materialized.
Dead Coins is a website that lists all the cryptocurrencies
that fall into those categories. So far, it has identified
just over 800 digital tokens that it considers dead.
These coins are worthless and trade at less than 1 cent.
(Over 800 cryptocurrencies are now dead
as bitcoin is 70 percent off its record high より)

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2.Vix 恐怖指数の関連商品、価値が一晩で96%消滅

恐怖指数というへんてこな名前だけれど、

オプションのIV(インプライドボラティリティー)の事だ。余計わからなくなる方もいらっしゃるかもしれない。単なる数字で何の実体もない架空の変動。

 

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        野村NEXT NOTES S&P500 VIX インバースETN(VIXベアETN)

 

3.オランダのチューリップ投機

 

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4.フランスのジョンローの仕掛け 南海バブル 

  債券の株式化で人々は浮かれ騒いだ

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5.日本の兎バブルやオモトバブル

6.現在の中国のサントリーウイスキーバブル 香港のオークション「山崎50年」は3250万円

 

残念だけど、グラフにするデーターがない。しかし完全なバブルだ。

 

 

人は経済的に豊かになっても
さらにもっともっと殖やしたいと思うから
指数関数上昇の登山をみんなで始める。

 

そのあげく、買い手が枯渇して、凪のようになり下落が始まる。

そのとき欲は変身する。

「なくしたくない」という真っ青な恐怖心に変貌し
狼狽投げ売りが急峻な暴落を演じるのである。

 

人は過去を忘れるし、何よりも
世代がどんどん変わるので
バブル大破裂の繰り返しは永遠に続く。

 

そして歴史家はいう
『歴史から学べることは、
 人は歴史から学ばないということだ』