千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

 分かち合いと寡占のゆくえ :アジアの智慧


アジアを旅していて嬉しいのは
「いまあるモノを分かち合い」する楽しさだ。

おおよそわたしたち庶民は元もとそうだ。

 

アジア地域ではほとんどの国でそうだけど、
フィリピンの人々は「あんた、一緒に食おうよ」と
それはそれは人なつこいこと限りなしだ。

 


がぜん貪欲に様変わりするのは現在の企業などの組織だ。
特にアメリカでは建国以来、独占や寡占を第一義とする
企業が市場を支配してきた。


泥棒男爵ロックフェラーは、商売敵をあの手この手で衰えさせ、
倒産に追い込んだり、のみこみ合併した。


マイクロソフトは独占をもくろんでガットウルグアイラウンドで
知的所有権を勝ち取って利益をわが物にしてきた。
おかげで不備なソフトを高額で買わされて苦労した。

 

近頃はあの手この手も手が込んできて、
GAFAなんぞ濡れ手で粟の貪欲さを感じることがある。
格好良く言うと「インターネットの利点を駆使しての市場寡占」だ。

 

製薬特許もそうだ。いいか悪いかは別として、短期に莫大な利益が転げ込む。
ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences)、アッビー社(AbbVie)など
列挙にいとまない。それだけ初期投資が膨大だったのだろう。

 

敵をなぎ倒したり策略を尽くしてぼろ儲けをして、
おきまりの慈善というものをする。

 

 

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          反トラスト法を産んだロックフェラー
       https://wired.jp/2017/07/20/antitrust-watchdogs/

 


だけどかって日本で、パチンコのチューリップ開発者は
「別に特許なんか要らん、みんなでたのしんでくれや」と
お裾分け精神があった。
インスタントラーメンの開発者・百福もそうだった。
寡占、独占への欲は小さい。


マルコは天に問いかける
『 ビジネス戦争をしかけ、寡占企業としてぼろ儲けして、
  年取ったら慈善事業へ寄付するという富の移転は
  あんたはヨシヨシと褒め称えているのでっか? 』

 

いま、かしましく「アメリカファースト!」と国が独占欲を誇示している。

 

他国もあたりを覗い、つぎからつぎへと見習う。

 

なんせエネルギーでみても、米国の石油生産はテキサスだけで
300万バーレルと巨大でopecに準ずる。海外依存がなくなって
ますます、強引さを発揮できる立場になっている。

 

世界の商品価格などを決める米国先物市場の規模・流動性
世界一だから決定権を握っている。

 

中国の上海が向こうを張っているけれど遠く及ばない。
日本など10年前の1/10に縮んでおり、ないのと同じ。

 

あれこれと牛耳る権力欲、独占欲の行くては
どんな世界なのだろうか

 

興味はつきることはない

 

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          闇のともしび