生きる意味は人それぞれだ。
父からマルコへの遺言は「養眞を生きよ」だ
だから戒を“養眞”としている。
すべてをなすときそれぞれの戒を心する
これが、よく生きるための処方である。
千年構想もそれに沿っている。
さて、台湾行きと千年構想の関連はこうだ。
マズローAbraham Harold Maslowは、欲求と成長を
次の段階に分けた。
1.生理的欲求(physiological need)
2.安全の欲求(safety need)
3.所属と愛の欲求(social need/love and belonging)
4.承認の欲求(esteem)
5.自己実現の欲求(self actualization)
一つが満たされると、次の次元にゆく。
自己実現というのは、本来の自分を発見するという
仏教の高度な境地と重なり合っており、
自分のしたいことを実現するのではない。
(脚注A)
マズロー欲求五段階
年を経てマズローは更に上の段階、
自己超越(self-transcendence)を観究した。
(脚注B)
その段階に至ったのは鈴木大拙であり、ガンジーであり、
星雲大師、イエス ブッダなどの尊師である。
マルコのため息が出る感慨のひとつ
☆なんとこの世の智慧の高みは限りないことか
を分かって下さると嬉しい。
マルコは富士山一合目・・・
自己実現とか自己超越は、
知識ではなく言葉で学べないものだ。
実行、修行或いは精進を積み重ねて、
苦労の末にたどり着く境地である。
だから机の前に座っていては無駄な時間になる。
普通の日常すべての諸事をこなすなかに鍛錬がある。
マルコの場合、前に記事したとおり、
この世で父母、親戚、社会のお蔭で大学までいけた。
だから日常の行動を単に自分磨きとするだけではなく、
何か後進にお蔭になるよかれを残しておきたい。
それが千年構想の種まきしようという大風呂敷であり、
その道すがらの鍛錬が養眞の磨きをする一番の方策だ
となったのだ。
励みの精進が千年構想をより磨くだろうし、
それによってまたマルコ自身の潜在能力の開発になる
という整合になる。
父からの遺産の一つ
することのある充実と
することのない平安
のバランスと整合した一体化がこれにあたる。
充実は構想の種まき
平安は境地のレベルアップである。
台湾への道は両方が融けあった旅となるだろう
☆
脚注:
A 特徴を少し抜き出してみると
1. 現実をより有効に知覚し、より快適な関係を保つ
2. 自己、他者、自然に対する受容
5. プライバシーの欲求からの超越
8. 至高なものに触れる神秘的体験がある
10.対人関係において心が広くて深い
14.創造性
B その特徴の一部を取り上げると
2. 「在ること」(Being)のレベルにおいて生きている
4. 落ち着いていて、瞑想的な認知をする
6. 他者の不幸に憐悲を抱く=慈悲
7. 創造的である
10.多視点的な思考ができる=柔軟
11.外見は普通である(very normal on the outside)
などだ
父宅の睡蓮