千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

たまゆら


じいちゃんばあちゃんが眠っているという
墓にお参りをした。


金沢の色んな人から頂いた菊花を携えて。
父上に花は供えた。好みの「こぼれ梅」は忘れた。

 

その菊花の姉妹が一輪机にある
なんと一月近く可憐に・・・笑顔を向けてくれる。

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             老人施設からの枯れた胡蝶蘭が生き返って 菊花とともに



   たまゆらの 命惜しめと 銀杏散る
                  柳生真左子


            を思い起こす美しさ

 

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            きこえる? たまゆら

 

 

価値が移ろう浮き世で、フェイスブックのリブラに期待していた。
けれど世界中の政府と銀行が猛反対。
そりゃ既得権益を大きく侵害されるのだろうね。

 

リブラはディエムにたまゆら衣替え。
ディエム・・・いい名前
日本の万葉集に読まれた“たまゆら”とほぼ同じ意味。
ラテン語らしい。
昔の詩『今日という日の花を摘め』との一節から来ている

 

 

禅的にいってもまったく整合する。
  =今この時を花のように生きよ、だ

 

父上がお世話になった南禅寺の柴山老師が
好んだ花だった椿の詩

   花は
黙って咲き
黙って散って行く
そうして再び枝には帰らない
けれどもその一時一処に
この世の全てを託している

一輪の花の声であり
一枝の花の真である
永遠にほろびぬ命のよろこびが
悔いなくそこに輝いている
         <柴山全慶>

いい詩だなぁ・・・・・


そんな連想を連ねると、ディエムが美しく彩られる。

 

  玉かぎる、昨日(きのふ)の夕(ゆふへ)、見しものを、
  今日(けふ)の朝(あした)に、恋(こ)ふべきものか  

     万葉集   玉かぎる=たまゆら

 

 

恋せよ乙女

 

遠い街のどこかで 中山美穂 - YouTube

      懐かしきXmasソング