宿舎にはユニークな漫画や書物がある。
中村一村画伯の無垢な画集まであった。
たまたま手に取った分厚い漫画が、ゴルゴ13のさいとう・たかをの「サバイバル」
様々な災害を予測して都会人がどうなるかの古くて新しい未来漫画だ。
人は人にとって狼だ。 食うために人を殺す。
食べ物がないのでチョコレート一欠けらがダイヤモンドより価値がある世界。
太平洋戦争中、大岡昇平がフィリピンのミンドロ島の警備に当たった時の
「食欲について」という短編を読んだことがある。
ごく普通の人間がストレスにさらされてか、貪欲を通り越す
驚くような食欲を見せるのを目の当たりにしたらしい。
食と性は・・・ 生き物の根源的な欲だが、
人に限って貪りの虜になる。
ドイツが戦争から得た歴史的な知恵であるクラインガルテン、
これはいざという場合に人々を救うだろう。
金万能中らしい
現代の若い人たちでも、長寿に対しては「介護の費用をためとかなければ」と口を揃えて計算するし、「子供の教育費はかかるし」「食料費かさむ」「お金がないとできない」「老後に備える」が口癖のようになっている。
さて頼りの金で物が買えなくなったら都会人はどうするのだろう?
信用という砂上楼閣の通貨なんぞ庶民を裏切ってきたしね。
阪神大震災をヒイヒイ潜り抜けたマルコは、山を散歩しても近くを掃除しても、けったいなものを見つける。こないだも道に取りきれないほど梅の実が落ちていた。 車に潰されていないものだけをそっと持ち帰り梅酒を作った。おいしいのができる。火を通して梅ジャムを作り、いろんな料理に入れる。
山では山菜の女王 コシアブラを見つけたが、耄碌してカブレる様なのと間違うだろね。
サーチュイン遺伝子を活性化するイタドリを採ってきた。そこいらじゅうに美味しく食べれるものがワンサある。
葬式を済ませたマルコにとって、サバイバルはおかしくて世間の笑いもん。
先ある若い人は生きる術は予め身につけなされ。。