千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

 スパムとスパム

    南の島だよりで取り上げたスパムは日本人向きではなかった

 

 

スパムとはもともとソーセージの中身(豚肉のランチョンミート)を、コンビーフと同じように缶詰にしたものだ。

これは保存食で戦闘食でもあった。
だから高エネルギーで腐らぬように工夫されて
脂質や塩分、添加物が多い。

 

その影響は沖縄県民の平均寿命に大きく出たそうだ。
第二次世界大戦後までは日本一の長寿県、現在はずっと後ろの方に落ちている。これは完璧にスパムなどの西洋食による健康被害である。

 

 

だから脳溢血や脳心臓梗塞でころりと行こうと思ったらこれがいい。
マルコは南の島で食べたスパムは最後の晩餐になった。
豚くんには気の毒、沖縄の伝統食・角煮は健康食なのに

    *

さて、スパムとはどこかで聞いたなと思っていた。
悪意を持った無差別かつ大量の迷惑メールなどをいうらしい。
それをどうしてスパムと言うか不思議だった。

 

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         モンティ・パイソン

どうやら第二次世界大戦でうんざりするほど食わされたイギリス人がスパムを軽蔑したのが始まりのようだ。

コメディ番組だった<空飛ぶモンティ・パイソン>の中でバイキングが大勢いるレストランで、ウエイトレスが読み勧めるメニューには全部スパムが入っていた。それを客が怒ってスパムスパムといい、ウェイトレスもスパムスパム、周りのバイキングもスパムスパム・・・合唱して皆を笑かしたそうだ。
どうやらそれから来てると言う。

 

短いストーリーだけれど、そうかぁと思うとともに、歴史の面白みを実感する。

生徒の時代は、戦争ばっかりの年代を覚えるのに毛嫌いをしていた歴史だったなぁ