千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

縄文の平和と滅亡調査-12 <アイヌの世界観>

 身近な多神教アイヌの神様である。 このカムイ達は藤村久和氏や山本多助氏に詳しい
アイヌ=人間、カムイ=神  

「人ありて神あり」「かみありて人あり」との互恵関係にある。 世の中は三つのグループがある。神グループ、人間のグループ、加工して作った生活必需品日用品などのもののグループ、この3社で世の中は一体化している。アイヌの遺跡には「物送り場」と言って、ゴミ捨てではなく「使ったものを元に送る場である。物を大切にしたアイヌ文化」が見える。


・神と人との分かれ目は「人が素手で立ち向かえない相手」
ヒグマは手に負えないので神、世の中には「何物にも役割があり、役に立たないものはない」(アイヌの言葉)


・「天から役目なしに降ろされたものはひとつもない」(アイヌの言葉)


◆藤村久和(1940年 - )は、日本の民俗学者民族学者。北海道を代表するアイヌ文化の研究者の一人。現在、北海学園大学名誉教授。河野広道門下。北海道釧路市生まれ
研究分野:アイヌ民俗学全般を研究領域とし、アイヌに関する精神文化、口承文芸、民族医療、整体儀礼等の文化研究、アイヌの生態・文化保全に関する自然との共存に関する研究の他、アイヌの古老(旧来からの伝統を知る老人)からの聞き取り作業や近年はアイヌの食事文化やアイヌ文化からみた食育等も研究している。