千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

愛徳の人びと


阪神大震災で避難している神戸で知り合った
シスターからクリスマスプレゼントが届いた。

 

古包装紙で厳重に包まれ、麻紐で括ってあるのを
ひも解いてみれば、クリスマスカードの下に
どっしりしたお菓子がある。

 

そうか、避難していた時にも焼いてくれた
あの手作りケーキだろう。

 

慈愛溢れて 崇高にうまい!!

開けずに父上にお供えした。

 

 

カードに言う
  降誕祭の愛、喜び、希望をもたらっしてくださった
      幼児をお迎えできればと・・・・

 

そして、ルルドの洞窟の中に
幼なごが産まれた馬小屋の写真が添えてあった。

 

 

ルルド・・・有名な癒しの泉

それを見つけた少女ベルナデットも徳深い人だ。

 

   

 

ベルナデット

 

「自分のことなどは、わたしにとって、もうどうでもよいことです」

 

看護の仕事をしていた時の言葉
「病人の世話については貧しい人の中に
  イエス・キリストをみることを忘れないようにしなさい。
  病人が汚ければ汚いほど、その人を愛さなければなりません」

 

新聞記者からパリに来れば金持ちになれると誘われたとき
「だめです。わたしは貧しいままでいたいから」

    


まさに
彼女も “貧しさの富を知っていた”

 

まことに、豊かさは本当の徳を貶める

 

     

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