来る道、行く道 < しあわせ :ベトナム >
朝の陽とともに目覚めた。
わたしは“幸せ”を求めたことは余りない。
それは女のものだからだと思っていたからだ。
今朝は、幸せだなぁと直感した。
☆
緑の農園に薄もやが漂い
陽の筋が真っ直ぐに浮き出てる
鶏が鳴く
虫のか細いBGMに小鳥が謳う
大家族の犬たちが足元にじゃれつき、朝の挨拶をする
仔猫が恥じらいつつニャといい、その横を六羽の雛が列をなす
おそいな ワン
なによりも、なによりも、3才から6才ほどの子供達が
一斉にこっちを見て歯を見せる
マルコ げんき?
じいちゃん、ばあちゃん、若夫婦がそれぞれ家事をこなしている
孤独などどこにもなくて、全てが揃っているやんか
!!!!
バリ島のワヤンもいった 「貧乏はイヤだ、いやだ」
マレーシアの真ん中、世界一古いジャングルの女もいった
ベトナムでもそれを聞いたし、インドネシアでも
☆
しあわせには二種類ある
幸せと、仕合わせ。
私たちは足元の、それに気づかなかったり、
いとも簡単に捨て去ったりする。
“貧乏”を忌み嫌って