もしもわが身を大事にしようとおもうなら
大まかな先端医療や医薬へのアンテナを
磨かないかんなぁと意を強くした。
金沢医科大学の学長補佐の医師と金沢大学副学長の医師が
目の覚める講演をしてくれた。
マルコの昼寝時なのに眠気などまったく感じなかった。
人と人、人とロボット
ロボット支援手術ダビンチ(da Vinci)の実際を動画でみて
ブラックジャックだと感じた。
手品師のような優雅さで、切り裂き・止血し・縫合する。
元々軍事用に開発された。戦場での遠隔手術用だ。
世界で四千台ほど利用され、日本は米国に次いで沢山活用している。
今回の事例では前立腺ガンの摘出手術を中心にみたが、
3D立体画像でのハイビジョンで、みごとな手さばきでし終えた。
特長は出血が少ない、傷跡が小さい、術後の痛みが少ない、回復が早い
機能が温存できるという。
デメリットは執刀術者が孤島にいる感じとなる、指先の感覚が使えないなど。
ダビンチの特許は2019年に大部分が切れるとか。
その後は競うように最新支援手術機が出てくるだろう。
さらに、AIをもった手術ロボットが登場する。
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切らずに治すカテーテル治療も進化が加速している。
放射線科のお医者と聞いて、全くの誤解をしていたことに
おそまきながら気づいた。
放射線を扱う専門家は放射線技師なのだ。
放射線科とは1.画像診断 2.放射線治療 3.カテーテル治療(画像下治療)
にわかれるという。今回は3.についての講演だ。
人の皮膚を5㎜ほど切って、そこから数㎜の管を差し込んで患部を探り
治療するというもの。足先から頭まで全身の血管に到達可能だという。
このカテーテル治療をIVR(Interventional Radiology)といい、
耳鼻科領域の癌治療、肝癌治療、大動脈瘤治療、腎がん治療、
子宮筋腫治療、止血術など広範囲に及ぶ。
手術動画を見ると呼吸など臓器が動くのが見えているし
開腹などが不要なので部分麻酔で済むから、
しばらくして自宅へ帰ることもできるとか。
金沢大学病院ではIVRを年間1000件以上しているという。
マルコの父は十年前に解離性大動脈瘤:胸部下行で逝去したが、
今ならこの治療で助かっていたかも知れない。
マルコは天を仰いで感慨にふける。
医療の三次元を感じる。昔ながらの内科とか外科等の分野、
臓器別分野、そして三つ目が技術分野だ。医療世界は立体。
上記は三つ目のことで、各分野にまたがる。
マルコは若い頃医学を志し、また自分も死線を彷徨ったので
多少関心がある。
しかし、巾広く、奥深く、最先端技術を集め俯瞰するなど出来はしない。
専門家のお医者様でも困難を極めるだろう。
するとご登場!
IBMのワトソン君
医師が諸療法を探し出すには気の遠くなる日時がかかるときがあるが
約2千万件の論文を学習したワトソンは数時間で治療法を見つけ
快癒した事例もあるらしい。
お医者さんの優秀助手として活躍する日も近いだろう。
吾が肝炎では、お医者さんが新薬を紹介してくれた。
人として心温まる信頼のおけるお医者さんと
さまざまな治療方法を知って選択できる状況を整えておこう。
その先は運にお任せだ