マルコはイスラム教がどういうものか実地で感じたことはない。
読んだり聞いたことと現実は違うので、分からないのが本音。
若い頃、神戸のイスラム寺院の司祭(ウラマー)に来ていただいて、
海外に赴任する社員に講義をしてもらったことがあるぐらいだ。
だから少しでもマレーシアの文化の背景を知ろうとモスクへ行った。
モスクとはキリスト教でいう教会と同じようなもので、偶像が中にまるっきりない簡素で美しいところである。
その芸術を見るだけでも価値がある。
ブルネイの有名なモスクではタイルが金箔で覆われていた。
この郊外の村にもモスクがあるというので探したけれども、
方向を示しても、歩いて何分かはでたらめ、何筋目をとか
右か左かとかは教えてくれない 。
日が陰ってから、のこのこその方向へ目指してあるく。
行けども行けども桃のような頭のモスクは見当たらない。
突然足元にポトンと緑の実が落ちてきた。
これはマンゴーじゃないか。
5月に記事した“食物アレルギー”での、アラーの神の恵みである。
好みのマンゴーは懐も傷めず、五年分ほど食って満足した。
こんなのが毎日食卓に