千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

アラーの恵み:マンゴ   マラッカ/マレーシア


マルコはイスラム教がどういうものか実地で感じたことはない。
読んだり聞いたことと現実は違うので、分からないのが本音。


若い頃、神戸のイスラム寺院の司祭(ウラマー)に来ていただいて、
海外に赴任する社員に講義をしてもらったことがあるぐらいだ。

だから少しでもマレーシアの文化の背景を知ろうとモスクへ行った。
モスクとはキリスト教でいう教会と同じようなもので、偶像が中にまるっきりない簡素で美しいところである。
その芸術を見るだけでも価値がある。
ブルネイの有名なモスクではタイルが金箔で覆われていた。


この郊外の村にもモスクがあるというので探したけれども、
方向を示しても、歩いて何分かはでたらめ、何筋目をとか
右か左かとかは教えてくれない 。

 

日が陰ってから、のこのこその方向へ目指してあるく。
行けども行けども桃のような頭のモスクは見当たらない。

突然足元にポトンと緑の実が落ちてきた。


      これはマンゴーじゃないか。


5月に記事した“食物アレルギー”での、アラーの神の恵みである。

好みのマンゴーは懐も傷めず、五年分ほど食って満足した。

 

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                   こんなのが毎日食卓に

 

 

 

 青いご飯 (ナシケラブ)    マレーシア/マラッカ

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       村の屋台  手を振るモスリム姉さん

マラッカ郊外の村で、十年前から憧れていた
青色のご飯を味わった。


名前はナシ(nasi)ケラブ(kerabu)というご飯サラダ。
マレー半島東海岸で作られた伝統料理だ。

 

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          ほんとはこれ程青くない

 

あっさりしていてマルコ好みの味わい。

 

心も青空になった。

 

 

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        旨そう    おどけてくれる

 

 

 

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        色々な彩り  旨そう

 

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       マレー弁当 ハイ 150円ほどでおます

 

 

 

発想の泉わく、こんこんと カントー/ベトナム


東南アジアではようやるわ!というほど、柔軟だ。

 

金融広報中央委員会世論調査にると、
老後の生活について心配している層は83.1%もあるとのこと。

その理由は「十分な金融資産がない」が圧倒的で
金をよすがとする姿が浮かぶ。

日本では金融庁の公式見解で、2000万もの高額が必要だといい
物議をかもしていた。


マルコ「金の数計算している間は不安はなくなりまへんなぁ」

そのわけは単純、手立てが“資金頼み”という金縛りだからだ。
それにね、“充分な”なんて不安の前にはありえまへん。

 


知人達は言う   「金がのうては生活でけへん」

マルコは心でつぶやく「金がないんならそれで生活する工夫したら?」

 


マルコは野菜を近所の人々とブツブツ交換してる。お裾分けしてる
米は友人がくれる。健康保険を出来るだけ利用せんよう腹六分目する
早起きして散歩・体操に出たら、路に杏、お足、桑実などが落ちている。

何かしら、金がかからんことがやってくる。

 

 

それにマルコはアジアにともが沢山いるからそこにゆく。
アジアの智慧は分かち合いで、食べ物を恵んでくれる。
貨幣価値が違うので年金の額が5倍、10倍になる、一挙にリッチ。

 

いざとなれば、最高の日本に涙の別れを告げて
引っ越しすればいい。
マレーシアにほとんど永住できるようにしてある。
そこに居住しつつ各地を巡っても、生活費は日に1500円も
あれば快適に暮らせる。

 

さらに将来、日本みたいに自助努力で発展の道筋をたどる国の通貨を
保有したら資金の枯渇どころか増えて困るだろうな。

ほかにも方法はあれこれある、きっと何十種類も案出できるね。

 

マルコが今進めているのは、「バトンタッチ人材育成」だ。
有為の若者を探してその若者に投資、教育育成する、
その後パ-トナーシップで共同事業する。

利益配分は決めてある。

 

若者が自らを磨きつつ資産家になる育成は、心躍るプロジェクトだ。
数年先、十年先が楽しみだなぁ。

 

わたしゃ・・・ベトナムに住居を構えることとした。
渡り鳥マルコの老後、年金はね10倍に増えるんだからね。

友人のじいさまは96才、離れに住んでる。
その横で百才マルコが庵をくむ・・なんてどう????

 

 

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                 50    90      離れに住まう百



 万策尽きた!と人々は言う

      『君たち、本当に万策考えたのかね?』

 

これは在籍していた会社の尊敬する社長が
よく口にした経営幹部に対する問いかけだった。

 

 

 

その時だけ自分だけ マラッカ/マレーシア


炎天下、暑さに弱い犬たちはひんやりした地面を探して、
腹ばいになったりペタンと溶けたように横になっている。
人懐こい猫達は涼しい所で眠りこけている。

 

 

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        日本の夏ばて犬

 

炎天下歩き回るマルコはくどくどと思う

「エアコンも自動車もかなわんなぁ」
「建物の中も自動車の中も涼しくて気持ちいいやろ・・・フン!」

 

エアコンの室外機の前を通ったら、
自動車近くの熱気に当ったら、くらくらとなる。まいるなぁ

 

外が暑くなるからますますエヤコンをつける。
きっとこの文明の利器は大きな災いをもたらすよ。

 

 

マ「このさき、気温50°の中で、“人”はガンガン冷房してるだろう」
 「わたしゃ地面に穴掘って、肩に濡れタオルをして、
  一息ついてるやろな・・・ワハハ」

 

 

 年齢不詳の世界人に 養眞-18 & マラッカ/マレーシア


      年令ばかりを聞く老人たち


       話題がそこに集中するお年頃

 

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もちろん国内でもだが、特に海外で年配の男は必ず口にする。
多分、日本は年齢社会なのだろう。
 

それはどういったことかと問われると、
人の属性で、男かおんなか?と年齢いくつ?が重要視される。

海外ではほんにまれなこと。

父の友人だった作家の中浜さんだったか、愉快な小説の中で

橋の上で「おたく・・・おんでっか?めんでっか?」との会話は
冗談めかしてるが本当のことだ。
犬が鼻突き合わせしゃべってる場面だけどね。 笑


かってベトナムのバス中で、オーストラリアから来たJapanおっさんが、
懐かしげな目つきで日本語で語りかけた

J 「マルコはん、おいくつで?」
マ「はあ、切り上げで100ですねん」
J 「え!    ほんといくつですん!!」
マ「へぇ・・・」

不満顔でおっさん一段と声を張り上げて曰く

J 「マルコはん、女いませんか、いくらです?!!」
マ「はぁ?わて、斡旋業やっとりません ほんま縁ないしぃ・・・」

 

今回も日本人と会うと
    「いくつ?」
と子供に聞くようにいわれる。

 

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        としいくつ     ななつぅ

 

マ「切り上げで百才!」

Malaccaで気のあう年配の人だったが、三度こころみて
“マルコ百才にして言わず”に口惜しげに口を閉じた。

 

 

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    としいくつ  そんな事しか話題ないの!

 

 

特に異境の地では人と人との付き合いに年齢は関係ないのだ

それ以上に、ずっとずっとずっと大事なことがある。
五十才過ぎて成長の止まった人はむしろ退歩しているから
魂齢青二才に成り下がる。

 

昨日より0.2歩でも進んでいたらそれはめでたいこと。
酒はそれを祝うもの。神への捧げ物だ。

人と比較して何の意味があろうか。

 

百才マルコに年はなく、そして
マルコは世界人でありまする

 

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       髪黒くして賢人   竹林の七賢

 父の日・母の日・親たちの日   CanTho カントー/ベトナム

 

友人のフィにいった。

マ「日本では5月の第2日曜日が母の日なんや」

フィ「そうか、ベトナムにはそういうのものはないなぁ」

マ「ならば記念に母の日一緒にやろう」

フィ「賛成! 母さんだけではなくて父さんの日にもしよう」

マ「すると親の日やね」



ふたり額を寄せ合って企画した

 

 

さて日曜日朝、目覚めたフィとマルコは「外に食べに行ってくるよ」
といいのこし、カントーの街へとバイクを飛ばした。


フィはマスクをしてホンダを運転し、軽快な音を立てる。
後ろにマスクなしのマルコが乗り、逞しいフィの肩をしっかりつかむ。

 

贔屓にしているらしい食堂に入ると、
多くの地元人がにぎやかに朝飯を食べている。


割れ米飯の豚煮付けを美味しくいただき精をつけ、
高級スーパーマーケットのロッテに入った。

 

マルコがフィの母に作るという名目で「サーモンアボカドの
つけどんぶり」を作るための材料を集めた。

残念ながら高級食材のあるロッテでも、スモークサーモンがない。
フィは「代わりに脂身のない豚ハムにしようよ」ということで、変更した。


どうもスモークサーモンの代わりというより、別物になるけどそれもいい。

 

赤パプリカ、きゅうり、青ネギ、アボガド、マヨネーズそれから豚ハムを買った。

 

 

そのあとケーキ屋によって、好みのデコレーションケーキを選ぶ。
フィは茶色の色のものが好きなようだけど、両親の好みを知ってのことだ。
チョコレートケーキに“親の日に感謝を込めて”というメッセージを
これまたチョコレート書きして、フィと兄のファの名前を添えていた。




       さて四時
     「さあ、お茶を飲みましょう」
     とフィが両親を招く。

 

フィがにこやかにとりしきりすすめて、マルコは BGM を流す。

 

それはベトナムの人気曲

                www.youtube.com                                                          父の愛

 

 

              www.youtube.com                                                  私の母


の二曲だ。


そしてケーキを開けてお母さんに切りわけてもらうという趣向である。

 

日本の感覚では、デコケーキが1500円とは安いなぁと思うけれど、
こちらでは5~6倍の貨幣価値だから大変高価なものなのだろう。

 

フィの両親は始終笑顔で記念撮影をした。

 

 

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          ナイフ入刀

 

一度にあれもこれも食べるとお腹がいっぱいでうまさが減るので、
マルコの日本手料理お披露目の『スモークサーモンもどき
アボカド丼』は明日作ることとした。


ここにある手持ちの材料でどんな味になるか?
全く不明だけれどまあなるようになるさ。


今日の趣向はマルコにとっても、
遠く故郷の施設にいる母上への贈り物

 

 


☆☆☆☆ おまけ ☆☆☆☆


      「父の愛 / Tinh Cha」の歌詞

父の愛は太陽のようにあたたかい
 水源に漂う水のように甘く優しい
子供のために困難を乗り越えた一生
 恩情はどこまでも深い
父さん!年老いた愛する父さん
 
過ぎさりし月日をいつまでも覚えている
 いつの年の思い出も心の中で薄らぎがたい
父のそばにいた幼少の頃を懐かしく思い出す
 昼も夜も苦労して面倒を見て
 
子供たちが大きく賢くなりますようにと願う
 寒い夜長のあの日々をまだ覚えている
父さんは寝そべり長い時間僕を抱いて温めた
 優しく僕を抱いて、父さんはこう言った
「愛する子よ!覚えておきなさい。
 父さんの言葉を覚えて、誠の人となりなさい。
 
息子よ、決して嘘をついたり騙してはいけない。
 貧しくても清く、赤貧でも気高く」
 
昔父さんが言った言葉
 僕は心に深く刻む
父さん!年老いた愛する父さん
 
(愛する父さん
 父の功はタイソン山の如く
 母の儀は湧き出す水の如し
 僕は飢えて凍えた月日をいつまでも覚えている
 父が僕を大きく育ててくれた
 雨の寒い夜
 父さんは愛しい手で僕を温めてくれた
 父さんが僕にたくさんのことを教えてくれた
 今僕は、大きくなった
 父の愛、母の義 一生忘れることはない)

 

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        四角ライスペーパー春巻きparty ちょうど手巻き寿司風

 

 

 

 

不要な冷却サービス  マラッカ/マレーシア


“クシャン”が長引いてしまった。

 

食い過ぎだけ注意すれば腹は快調、中毒しらずの

マルコの大敵、頭暑足冷

で不調となった、今回は長く不調でしたワイ

 

厚い上着、セーター準備万端で防御してもね、
バス・ショッピングセンター・飛行機・
銀行・ドメトリー宿で冷房にやられる。

 

エヤコンからは悪魔の冷や風がやってくる。

 


こないだ食料買い出しでショッピングセンターに寄った。
運のいいことにATM機があるやん!ってすぐに使った。

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    日本とは全く違う  atm出金 deposit預金機 それぞれ別々

 

 

余程マルコのカードが好きだったのか、機械が食って返してくれない。

 

 

仕方なく連絡して、翌日指定の銀行へ行った。

いかめしいガードマンが案内してくれ、
目のクリクリしたおばちゃんが
モスリムベールとひらひらした衣装をしっかり身にまとい
にこやかな対応をしてくれる。

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        感じのよい待合室

のは嬉しいことなのだけど・・・・寒い、底冷えする。
厚い上着を着、マスクをしたが、失敗だった。

 

35度ほどの炎天下を歩くために半ズボンの軽装、
おまけにはだしでビーチサンダル。脚から底冷え。

新しいカードが出来るまで3時間余り、ホットするやら
底冷えするやらで退散した。

 

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         これは何だ?

 

クリクリおばちゃんは震えるマルコを気の毒がって
ホットコーヒをくれ、のど飴を握り拳に一杯、リュックに入れてくれた。

 

それ以降も宿などですべてタイル張りの床は充分脚を冷やしてくれ、
外に出るとはげ頭を陽は容赦なく暑くしてくれる。

 

 

そうやこうやでなんと二週間、頭痛と喉の痛みでゲンナリしていたのだ。

 

風呂に浸かって、頭寒足熱にしたら
なんと気持ちのいいことか・・・
カゼも治ってしまった。

 


熱帯の寒さには参る

 

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        銀行の飾り 宝船

 穀物急騰への備え  マラッカ

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            豆が大好き



今まで、小麦が騰がるかもね・・・と四度いって
騰げてもすぐ元値に沈んでいた。

 

マルコ狼少年だった   けれど

 

またこの五月、狼がきそうだ!と叫ぶ。

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原油は政治の道具にされるから
国際的アナウンスには一歩離れて聞かねばならない。

 

今のアメリカトップはビジネスマンだから、穀物も注意。


中国との交易で大豆に逆風が吹いていたけど
小麦急騰を皮切りとして、飼料に必要なトウモロコシ、そして
大豆にまでおよんできた。

 

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マルコは買い物にでかけると、小麦粉の値段をずっと見ている。
今の調子では今年後半は値上げだろうな。

 

食料品が値上げとなると、世界の底辺にすまう人々が真っ先に困って
酷いときは暴動や国家転覆にまで及ぶ。

 

それを願って大国の政治家は、自国農民票をせしめたり、
自国民の目を外へそらせながら選挙の道具に使う。

こんな見方は「風が吹けば」の類いだが、
首相が喜ぶインフレは国民の敵、
マルコは大豆とトウモロコシを買って生活防衛するね。

 

 

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今いる、Malaccaの宿舎は瀟洒で静かだから

のんびりとこんな事に対処できる。

 

こないだ冷蔵庫並みの銀行で4時間も冷却され、

風邪引いて、喉は痛いわ、頭痛はするわで

床に座って記録しているのです クシャン