千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

 知合いはなべて20才

        



昔を背負う老人はきらいだ。
偉そうに古いしきたりの遺跡に住まう人々

 

 

この町でほっとするし、付き合いは平均20才でゆける

 

図書館の緑に囲まれたベンチから声がした
「こんにちわ」
小学生の姉弟がニコニコしてる
「おっす、何してんの」
「おとうさん待ってます」
賢そうな面々が新緑にまぶしい

 

 

早朝、体操していると
「おはようさんです、体操ですか」
「へぇ、ものぐさ体操で・・・」
「お元気ですわ」

 

昼飯食って、昼寝後にベンチに生徒が飯食っていた
「昼飯ここでよく食うの?」
高校生だろうかはにかみながら起立して
「いえ、今日はこれから病院に行くので、今昼ご飯です」
「調子が悪いの?」
「こないだケガしたもので」と額を見せてくれた
「ありゃ、痛々しい、何のスポーツ」
健康な日やけ顔に尋ねたら
「野球です」と半分得意げ
「運動神経あるな、わしゃ球技はパチンコだけ」
といったら笑っていた

 

今日なんぞ、公園で昼飯食って
草の上で大の字寝してたら
「大丈夫ですか???」と近所の人が声かけしてくれた
「快適昼寝中、ほっといてやぁ」

 

 

人気ある三角公園をいつもよぎる
幼い子らが歓声をあげて走り回る
立ち止まってしばらくみてたら
「おじさんコンニチワと」無邪気な声がかかる

 

犬の散歩のお姉さんがコンニチワ
たくましい学生もおはようございます

早朝なんぞ、ウグイスが
「今日も愉快だ、ホーホケキョ」
と呼びかける

 

訪問してくれる保健師さん、

催し多い金沢のガイドも若者で清々しい  

 

マルコには30代が二人生きてるね