千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

縁側でシフォンケーキと苦瓜と


Amazon の蝶が羽ばたくと世界が変わる」
     まさに宇宙の真理である


 今朝 暗いうちから起きて、 あれこれ定例行事をし、公園へマルコ 体操に出向いた。
 天地は曇って小雨模様。


 骨に刺激を与える体操を終えた頃、 後ろから「マルコさん」と声がした。 白い包みを抱えたおばさんが 「今日はいましたね」 と にっこりして立っていた。「 これどうぞ」と 渡してくれたのが大きなシフォンケーキだ。 大きくてどっしりしている。

 

話せば長いので省くが、 わが父上が83年前に 鈴木大拙に手紙を書いた縁がシフォンケーキになっているのだ。 


大拙から手紙を きれいに 表装し 掛け軸とし、宝物のように大切にしていたものが、鈴木大拙館に展示された。

 


このおばさん 暑い夏の中 公園の草を引き抜いて子供たちのために きれいにしていた。 人に知られることのない お布施を毎日してる。 そんなこともあって 大拙館の招待券を差し上げた。

 

鈴木大拙のどの本を読めばいいですか?」 と問われたので、家へ帰ってあれこれ 調べ、 メモして届けた。おばさん 恐縮し ながらも、図書館から借りてきた本を見せてくれる。 わかりやすく 面白そうな本を選んでいた。
 シフォンケーキはレモンの味がしましたよと言うと、「そうです、それにゆずとマーマレードも」 という。


 今朝とれとれのニガウリ を添えると嬉しそうな顔をしていた。

 

 近頃 ケーキ なんぞ 食べたことないので4つに分けて、一部を冷凍保存した。

      

          こんなおおきなのは初めて ♪

 思えば83年前 父のよしみがケーキになって、
朝採れ苦瓜は喜ばれてその方へ嫁いだ。
 


父上が福田に種まきをしてくれ、 今日のは実りの稲穂の1つだ。
時に自ら禍田に蒔き散らした種も 刈り取りばならん。
そして福とか禍はまこと「糾える縄の如し」 そのものである

 

 現代は縁側のある家は少ないけれど、 せめて心の中に縁側を準備したい。
ケーキや マルコ酒を出して 縁がある人と豊かな時間がつどう

 

     

           コロコロにがうり