千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

それぞれのレットイットビー

若いこと気づかずにいた若い頃    逃げた魚
人知れず咲いた跡あり落ち椿    (愛)

 

 

あめとむち誰が食ったか鞭ばかり    出遅れぼんぼん
北風や獅子の目尻にたまる水    新子
悩まずにじっと日の出を待っている    霜石

 

 

引き出物コレクターかと母いやみ    三十路女
男運悪くて自立できました        三宅

 

 

持ち家の夢は枯れ野をかけめぐる    場所う
金運はなくても三度食べている    新