千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

煽りの記事に踊らず、"ナルホド"傍観しましょう


近ごろ、原油価格をあげさせる記事がたくさんある。
マルコはこの煽り記事を参考指標にする。


原油は特に政治のオモチャになるため注意がいる。
そして、忘れもしない2008年のことだった。
GS(ゴールドマン・サックス)が大々的にレポートを出して
原油が枯渇して供給不足が深刻・・・といった風に
人々の危機感を煽り買つかせた。

その後しばらくして、歴史に名を残す暴落が待ち受けていたのだ。
バーレル147ドルが35ドル程に下げたのが「嘘報道もええとこやぁ」だった。
    だまされる方が悪いのが西洋の考えですよ

 

そして今再び、マスコミを騒がせる原油不足!
まあ、なんと、次から次へと小さな事をとりあげて、
急騰の応援団の多いこと。
例えば7月2日CNBCの記事の日本語訳は
https://www.cnbc.com/2018/07/03/oil-libya-declares-force-majeure-on-supplies-demand-slowdown-looms.html

事実だろうけど、ほっとけばいい。

 

それよりも、過去を調べてみよう。
夏にピークをつけやすい。

 

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    夏はドライブシーズン

 


現在を見よう。
なんと過去最大の建玉でこれがいつ整理されるかである。

 

さらにCFTCで調べてみると、百戦錬磨の投機筋は、
買ポジションを彼らの腹のように膨らませている。
大市場である原油マーケットでの投機筋の存在感は年々増して、
なんと正味(net)の買ポジションが、30%占有という十年前の3倍に増えている。
つまり、日本の株式市場で海外投資家が6割程占めているのと一緒である。

投機筋は現物を持たないので、ポジションはロールオーバーするか、
反対手仕舞いするしかない。現渡しできないからである。

こうした状況でAI自動売買で途転売スイッチがいつくるか?
上記からすると年中央、夏前後かもしれない。
   マルコの予想はあたらんのが定説だけど。

 

原油価格は経済に大きく影響するので
   お気をつけあそばせ


このような意図的煽り記事以外に
新聞第一面をまだまだあげる(さげる)とか
にぎにぎしく飾り出すと
市場の転換点が近いサインでもある。

 

 

逆に、忘れ去られている巨大なドイツ銀行の足取りを見ている方が
実りがあるよと動物的勘が働く。

 

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           巨大投資銀行 ボロボロ