千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

 よしのとし

        <写真は追って加えます>

新年おめでとうございます。

元日は朝5時から目が覚めて
外は足跡一つない雪景色でした。

 

 

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       28日 この残り雪

 

竹林を巡り朝の体操を終えてから
年の初めのマルコ金沢雑煮をいただき
お屠蘇もたっぷりと飲みました。

 

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八時過ぎ金沢で初めての初詣に出かけました。
市内最古だという石浦神社へ参りました。

天気予報とは違って天空は雲ひとつなく晴れ渡って
ふんわり積もった雪がとても眩しい道のりでした。

 

犀川では遠くの白山が聖麗として白化粧。

 

歩いて約30分ほどすると、
ちょうど金沢城兼六園の向かい側に
小さな石浦神社があります。

石浦神社は金沢で一番古い神社だと聞いています。
又、日本三長谷寺の一つだそうです。

そして私が懇意にしている郵便局の局長さんの
同窓生が宮司だと聞いており身近に感じました。

身近に知り合いが多いということが、
“人類皆家族”という意識の元なのでしょう。

ですから滑りやすい雪の中を30分てくてく歩いてきたのです。

 


石浦神社にはあれこれ屋台が出て
若い人や子供さんがたこ焼きや金沢豚汁など
いろんなものを食べていました。

 

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境内の拝殿にはたくさんの人がお参りしているので
後に拝することにして私は誰も行かない奥の方の
お稲荷さんをお参りしたり、そして鯉が泳ぐ変わった池に
足型の木を浮かべたりしました。

人のたむろしていないところをあちこち覗くと
不思議な発見があります。

  

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       御手洗池に足を浮かべて

 

手水舎の湧き水はやわらぎの水といいとても美味しい水です。
その水は、清めだけではなくて--------

御神酒が振る舞われており20種類近くの様々な酒が
『きき酒やんなさい』と誘ってくれます。

一口飲んでは親や兄弟親戚を祝し、
また一口飲んでは友を祝す。

そのたびに和らぎの水を飲むのです。

   

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          はつ船が好み

 

 

再び20本の御神酒の前に参集して、恭しくも一口飲んでは
日本や世界の平安を祈念しました。

 

祈りのち、和やかな巫女さんから、お守りなんぞ頂きました。
袋には金沢小石がそっと忍ばせてあるのです。

 

そうしていると、どれがどんな味かを忘れてしまうのです。
勉学記憶も味覚記憶も劣るのです、マルコは。

グルグル25ほど飲み比べましたがマルコには限界で
足は千鳥に変身し、持ってきた伊達杖が重宝しました。

 

道は雪でつるつる、足千鳥。
一体どうなることやら?

去年の災難続きを体験しているので
人の半分以下のあゆみで中村記念館へと向かいます。

 

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中村庭園を通り抜け、生き物に溢れるみどりの小径を
ゆっくり鈴木大拙館へと向かいます。
すぐ上の県立美術館や歴史博物館などほとんどの施設は休館日です。

入館できない大拙館の“水鏡の間”で座禅を組みます。

 

   

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酔狂な座禅は、水の中に落ち込んで溺れますので、
寝込んでも大丈夫なように大拙館の入り口の
陽当たりの良い壁へと千鳥足に命じました。

壁は温かくもたれているといつしかううとうと
眠ってしまいました。

 


すると初夢の霧の中からか天からか声が聞こえます。

「大丈夫ですか?」「眠ってはるんやろか?」
大拙館の人やろか」「もしもし」

大拙館に訪れた人が周りにいるのです。


しゃがんでのぞき込む若い学生さんに
「今日は休みですけど4日からだと思いますよ。残念ですねぇ」
といいました。

その学生さんは東京の人で荒川という名前です。
大学で美術を学んでいる芸術家の卵です。

色々と鈴木大拙の事、そして建物の事、
合わせて東洋の思想についてしゃべりました。
あっという間に30分ほどの時間が経ちました。

 

マルコのろれつも頭も回らない内容が理解されたかわかりません。
けれども学生さんが笑顔で楽しそうに相手してくれた
爽やかな印象が思い出されます。

 

その後ヨッコラショと立ち上がって、家路へと向かいます。

歩みを進める内、桜橋前で快晴の天はにわかにかき曇り、
そして雨がパラパラ降ってきました。

傘かカッパあったらいいなと思っていた矢先に、
道に傘が落ちているではありませんか。
ありがたい天の計らいというわけで
傘と杖とで桜坂を登っていきます。

 

途中仁志川という料亭をみながら
“一度はいけたらなぁ”と念じました。

 

道行く人や子供達が、おめでとうございますと
挨拶を交わしてくれます------------

 

 

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晴れてはよし

曇ってまたよし

雨もゆきもよし

今年は何事もよしのとしとなりそうです