千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

お気に入りの豪華な安宿


大昔にパック旅行に参加して、その忙しさに目が回った。
じっくり過ごしたい所でも、サァーっとみて次に行く。

 

こうした勤勉観光をやめて、一箇所にずっとおって
人々の生活を見るぐーたら出張をしている。

 

ある若者がいった
「マルコ、僕はね そこにいるだけで楽しい」

それを最近ほんとに実感している。

 

“そこ” っていたる所にある。外国でなくても、
金沢もそうだし、富士宮だってそこだ。


さてさて、出張旅行は数ヶ月は続くので、
パック旅行並みに一日数万円の宿泊費では持たない。

大体、千円前後の宿に泊まる。


今回素晴らしい思いをした宿舎を二つ紹介してみる。

 

Hanoi-ベトナム
Little Charm Hanoi Hostel
騒然とした旧市街内にあるきれいな宿舎。内装も中々ゆき届き、
二階には小さなプールがある。寛げるロビーレストランでゆっくりでき、
二階にあるリラックスゾーンで寝転ぶのもよい。

 

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        プール

 

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朝食はメインが五種類ほどから選び、後ビュッフェがあっておいしい。

 

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夕方に無料のdraftビールの振る舞いも人気あり。
宿泊料1000円 朝食つき 同系列のOld Quarter Viewはランクは落ちるが750円 

 

 

Malacca-マレーシア
Omni Hostel Malacca
美しい町並みにたたずむ瀟洒な宿

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何はともあれ設備が選び抜かれており、使い勝手がとてもいい。
お洒落な内装デザインで、しずかな滞在型ホステル。

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たとえば、バスルームの床は滑らないように工夫されていて
つるつるタイルの東南アジアで初めて。
宿泊料900円朝食なし

 

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これから、魅力的な宿泊所を発見する楽しみがあるんだ

 

 

そして、マルコは世界に三箇所渡り鳥する居所を定めるね、
みんな遊びにおこしやす        ♪

  

 アラーの恵み:布施も貪りもよし   マレーシア

 

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        マラッカ 海上モスクの夕闇

 

 

田舎では一切ないことが、首都クアランプールのモスクであった。


いずこも全く同じラマダンのしきたりを進めている中
まれな人が我が身のために人を踏み台にしていた。

 

それは日が落ちて儀式のナツメヤシを食べた後のこと

 

大都会の大モスクには大勢が集まるので、分かち合いの皿ではなく
プラ入り恵み弁当が配られて静かに食べる。

後ろの若者が、黒ゴミ袋が邪魔だといわんばかりに向こうへ押しやる。
押しやられた人々は何もいわない。

 

若者は弁当が手渡しで配られ始めると、「魚はイヤだ、チキン、チキン」
といっておかずがチキンの弁当を探し回っている。
見つからないのかはるばる越えて、マルコの向こうのおじさんの弁当を
不躾に開ける。弁当は不透明な手提げ袋に入っているためだ。
そして、ここにあったとばかり持ち去った。

 

 

別のモスクでもあった。
みすぼらしい格好をした老人が三つも弁当を集め、
重たそうにかかえそそくさと雨の中を帰ってゆく。
家族が飢えて待っているのだろうか。

食後の礼拝が大事なのにね。

 

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       ギュウギュウ詰めに礼拝するモスリム 大都会


すっきりした顔の人々はそっと寄付箱になにがしかをいれている。
田舎では、家庭やみちすがら手に入れたものを抱えてきて、
“あんたもどうぞ”と手渡してくれた。


こうしたことを、モスリム達はほめることも
とがめることも、礼もいやな顔もなく
ただ風が通るが如く、気にせぬ趣だった。

 

判断は神にまかせて、ただただ心を清め
大いなるものに近づこうとするかのように

 

インシュアラー(إن شاء الله)   <アッラーのご意志のままに>

 

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                             Melaka Straits Mosque<Masjid-Selat-Melaka>

       ここにも招待されたマルコはカゼ気味だった

 

 

 

 アラーの恵み:同じ皿の飯   マレーシア


「一粒のなつめやしとね、コップ一杯の水で
 一日元気でおれるんだよ」

 

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遠くイランからで稼ぎに来ている彼は、
上物のナツメヤシを差しだして
マルコに説明してくれた。

 

「フゥ~ン こりゃうまいねぇ!」と
甘い物好きのマルコはおもわず口にした。


田舎のモスクでは小さな皿に入れたナツメヤシ
実を回しつついただく。

 

「アッラーが与えた食べ物 デーツdatesだよ」
聖なる干しなつめをありがたく味わった。

 


大皿の真ん中にはご飯がなだらかに盛られ、
回りにおかずや野菜が添えつけられる。
別の大椀にカレー風のスープが入っている。


時間が来ると、スープがご飯にかけられて、
右手指で器用に丸めて口に運ぶ。
幼いときからやっているので、みなさんは
こぼさずきれいに食べる。

 

マルコは不器用にボロボロ落としながら食べる、
というかひょっとこのように受け口にしていれる。
ま、口回りがべとべと、指もだ。
モスリム達は笑いをこらえ見ぬ振りしてる。

 

ご飯はうまいねぇ
おかずのチキンや魚もいけるやんか、キュウリが爽やかだ。

センベイもかりかり、緑豆のデザートも体にいい甘さ。

 

じっくり味わうから、マルコはいつも最後までもぐもぐ
口を動かせている。


Break Fastを静かに頂いたあと、
敬虔な礼拝と祈りをするのだ


その祈りの人々の間でマルコは、大いなるものの
ありがたい “み技” に身を委ねるのだった。

 

礼拝が終わると、お隣さん達と握手をしまくる。
その笑顔の交換は子らがみせる純朴の笑顔そのものだった

 

日本では
   同じ釜の飯を食う   という

ここでは
   同じ皿の飯を食う    のだ

 

指先で「これくえやぁ」とばかりに分かち合っての
ブレックファスト、
どんな人も家族なんだと動物的に納得してしまった。

 

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           同じ釜飯、皿飯

 

 マーケットの収奪師


アメリカという国の底力をヒシヒシと感じている。

 

その国の投資家に人気だった “マーケットの魔術師” という本は
十回以上読んだが、身につかない。受けた教育が違うこともある。

 

現代の市場は戦場だから、余程装備してないと
コテンパにやられる。すでにマルコはデリバティブ
下落方向へ収益ポジションを取っているからやられている。
      三十六計逃げ・・・・・だ

 

  

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      三尊などお構いなしに再び騰げる

 

 

巧みにマーケット魔術を使っておびき寄せるその米国戦略は
誰も明かさないのでマルコ流の変人理解をしてみた。

  ☆☆☆


個人消費GDPの約7割を占める米国経済では、
個人消費の拡大がGDPを押し上げる効果は大きい。

また、日欧とは違って金融資産の半分は株式保有だそうだ。

 

そこら辺をよくわきまえているトランプはんは
おきまりの恫喝で、米国への資金雪崩こみを謀っている。

 

最終的に外国から富の収奪をして覇権国力を維持するのだろう。


まさに、孫子の兵法にもある
     上兵は謀を伐つ
を演技はなはだしくニンマリやっているように見える。


手始めに
外国に滞留していた現金を、飴をぶら下げて国内還流させる

ほとんどが、自社株買いに費やされ

株価がどんどん上がって、企業は株主ご満悦に一安心

人々の金融資産は評価益が出る

消費に惜しみなく金をつぎ込む

輸入に関税をかけて、政府は増収、国民は消費を急ぐ

中国と違って輸出入と関係なく景気が上向く

理想的循環だ!と不景気でもないのにFRBを脅して金利下げを催促

ROE革命した株は期待で上昇

庶民は浮かれ消費が増える

企業も潤ってお互いさま景気が維持、株価は高値維持

そのうちあの手この手で外国投資家に飛びつきガイをさせる

大株主は、孫子の商法の一つカラー取引して高値で売り抜け暴落させる

大手企業と金融大資本が莫大な利益を手にして幕を閉じる

ボロボロになった国外勢は高値掴みの株式を手に、巨額の負債だけをおう


単純にいうと、金融マーケットを利用した富収奪作戦だ。

  ☆☆☆

 

 

マルコなんぞより、格段はかりごとに長けた連中は、もっともっと
壮大なことを準備しているに違いない。

 

私たち庶民はそれを見抜くには余りに情報が少ないけれど、
懐疑の眼で権力者達を見なければ、悲惨を味わう。

 

世の中の仕組みが次々変わるため、
準備はこれがいいとは決していえないけれど、
様々なシナリオに対して守りは堅くしておきたい。

 

 

     小兵は謀を知り堅に守る

 

 アラーの恵み:ラマダン   マレーシア

 

ラオスでは、正月明けに出くわした。
ベトアムでは両親の日を作った。
マレーシアではラマダンにでくわした。

 

田舎のモスクの上級ウラマーが美しい英語で説明してくれた

 

「マルコよ、人の欲は限りない。
 ラマダンでそれを調えるのだよ」

 

「マルコよ、アラーの恵みに預かれない飢えた人々がいる、
 この人々とともにいる、共感することだ」


「そして、マルコよ、少し断食するだけで体にいいのだよ」

 

確かに腹が空く心地よさというものも
体に備わっていると実感する。

 

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                   マルコおいで

 

英国へ留学したこのウラマーは手を取って
日の入り後のBreak Fast に誘ってくれたのである。

 

 

 

 アラーの恵み:分かち合いと兄妹さ   マレーシア

 

 

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       ベトナムの友人、Myさん一家 兄妹さ

 



今でも冷や汗だらりの過去がある。

あるアメリカ人の自己主張の強烈さをまねて、
マレーシアのラブアン島へ船で渡るときのこと・・・

 

マルコはスピードボートの乗り方を知らなかった。
乗船券売り場で券を買った。

 

どのボートでも乗れると勘違いしたマルコは
指定の6~10名乗る小ボートに乗り遅れた。

 

「そんなん知らん、金返せ!」とわめくマルコの横から
モスリムおじさんが穏やかに券販売員にお金を差しだして
新しい券を買って手渡してくれた。

 

そのあと、乗り方の見本を示してくれ、

待ち時間に語り合った。

---

マルコはきいた「なんでそんなに親切なんですやろか」

おじさんはにこやかに言った


「客人よ、私たちは兄弟だからだよ、ファミリーさ」

 

そういえばスピードボートの中でも
おじさんと話している間じゅう、隣の女学生が
マルコの肩に頭をのせてすやすや眠りこけた。

 

学生は妹なんだねぇ

 

 

最近いたる所で、一緒に食おうと誘われた。

  

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        マルコも来て一緒に食え

 

 

あるホテルでは従業員達の晩ご飯の輪に招かれた。

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     手作りさ      うまいなぁ

 

 

だからマルコは近頃、隣の人に「これ、どない?」と
お裾分けしている、いたる所で

 

 アラーの恵み:寛容令   マレーシア

 

都会化をどんどん続けるシンガポールから、
陸路マレーシアに入った。


整備された道の両側には、緑の林や農園のココナツヤシ畑が
整然と並び、緑が大地をおおい尽くしている。

 

それだけでホッとする。

その恵みもあるのか、地元の人達は心が寛い。

 

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初めてマレーシアに来たとき、緊張で漏らしそうになっていた。
そんなおりどこでなにを聞いても、キャン! キャン!と
わんちゃんの歓迎みたい答えが返って、
笑いとともに肩の力が抜けたのを憶えている。

キャンキャンは、マルコの好み


日本では幼いときから分別人に諭される。

  「迷惑かけたらいけませぬ」

奈良の有名な博物館では入り口近辺でいろんな
注意喚起張り紙を二十枚まで数えた。 
電車内では痴漢は罪です!とまあうるさいこと。
禁止令がいたる所に漂い覆う

 

 

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        写真撮っていい???

          ヤマハの新車に乗って「キャン!」

 

 

マレーシアで案内所のモスリム姉さんに色々きいてから、
図々しくなってるマルコは
 「荷物重いから、預かってくれる」

「キャン」
と笑顔がセットで返ってくる


関西弁で、さいでっか、よろしおます!って感じだろうか。


立派なホテルのフロントできく
「今日泊まるこの宿どこか教えてくれる?」

「キャンキャン!」
といって、インターネットで探し地図を指し示してくれる。
別の安宿舎なのにね。

 

結局、いいよ!もちろんいいよの世間なのだ。
だからねぇ、なにしても寛容で許してくれるからね、
身を慎もうと振る舞う。

 


へそが曲がってるマルコは禁止されると破りたくなったものだ。
近頃は曲がるへそが磨り減った。

 

 

 

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    https://tabizine.jp/2018/10/09/209526/ 

             まさにこんな人々

 

 

 

アラーの恵み:笑顔   マレーシア

 

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         聖 コーラン


マレーシアの人々は、ほとんどがモスリム。

 

KL(クアラルンプール)の宿舎でチェックインすると、
フロントスタッフは見とれる笑顔で歓迎してくれた。

 

他のスタッフ、アフガンからの青年も高貴な笑顔だった。

バングラディッシュからの出稼ぎは人なつっこい笑顔だった。

 

どうしてこの人々は笑顔がきれいなのか?

 

みんなモスリムでイスラム教徒。

素朴さをとどめている上に信仰があるからなのだろうか?


礼拝で心を清められているのだろうか?