千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

 乞食の気づき   :高雄仏光山寺/台湾

   
食を乞うのが乞食

大都市ほど乞食が多い。台北には驚くほどたくさんの
路住民がきれいな公園にたむろしていた。

供養のためとも思ったが、お金を渡すことはなかった。

 

おもうに、教えを乞うのはなんだろうか 乞教?
マルコは乞教だ。

 

本当の乞食(こつじき)は托鉢行である。それによって自分を磨く。

その時、食と乞食と供養者は平等で三者実りあり、
“捨”のごとく忘れ去る。


街の乞食はかなり違う、実りがない。


マルコの乞教は?

今まで父に乞い、立派な人々や僧侶に乞い、
異国の素晴らしい信仰者達に乞うた。
道行く人々に乞食する人と同じように。

 

インドの古い考えでは、林住期・遊行(遍歴)期にいるマルコは
乞食期、乞教期で整合性がある 笑

 

ただ、多くの素晴らしい教えや珠玉の真理と、
乞教するもの、無報酬で教えてくれた人に
実りがあったか?

 

食事前の五観で、二番目の「一日を振り返り
徳行があったか」を観じたとき、
モノだけにとどまらない乞教に思い至った。

 

路で物乞いする人をみて、乞教するマルコは「おなじかなぁ」と
おもわず苦笑する。

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 参考までに台湾の世界的評価を。

For the second year in a row, Taiwan’s capital was named the No. 1 city
for expats to move abroad for work, according to the annual Expat Insider
survey by InterNations, an online resource group for expats around the world.
(12月17日The top 10 cities in the world for expats to live and work abroad より)

《日本語訳》
台湾の首都が2年連続で、海外に出て働く駐在員たちのナンバー1の都市に
なった。世界中の海外駐在員のためのオンライン人的資源グループ、インター
ネイションズによる、年次海外駐在員インサイダー調査が報告した。

 創造の気づき<茶禅一味>   :高雄仏光山寺/台湾

 

ここ佛光山寺の雰囲気は“育み”

慈しみで育む


人はもちろん、草木も生き物たちにもそうだ。
だからある法師がいっていた
 「日本から8年間通っている人は、極楽だといいます」


マルコのかたくなで、垢だらけの心を
ほのぼのと解かしてくれ、枠組みを取り払って
創造の楽園にゆけそうなのである。

 

創造を積み上げるのがこの山のモットーだ。

この山に縁を繋いでくれたKさんはいう。
  「文化の交流を重んじている」と

だから、日本の野点箱を持っていった。
  茶の湯に日本文化が凝縮している

 

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インターネットで好みの里である八女の抹茶を仕入れた。
そしてマルコ流の茶箱にしたて、
干菓子を入れる振り出しも揃える。

振り出しには金平糖を探して入れたが、
大きすぎて振っても詰まって出てこない。
仕方ないから、水で溶かし出した。


無いだろうとみていた小ぶりの金平糖
近くのスーパーでを見つけた。店員の勧めで
マルコ流にチョコとラムネ菓子も加えてみた。

ごく日常的に食べる小ぶりの饅頭と
台湾にはないだろう最中もリュックに詰め台湾に着いた。

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さて、広大な佛光山寺で抹茶会は
ちょいと珍しがられて、合計五回開いた。

四回目には記者がついてきて、取材も受けた。

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先頃、facebookに公開されている。

本当は星雲大師に献上野点をしたかったが、
脳梗塞のご病気もあり、叶わなかった。

それに、せっかく持ってきた好みの青磁の茶碗は
初回の準備中に落として割れた。

畳ならそんな事はないけれど、狭いテーブルだし
触れたらすぐに落ち、下はタイルばりだから注意がいる。

じゃあ!ということでここの人は、
自分のご飯を食べるときの椀なんかを
あれこれ持って見せてくれる。

奇妙きてれつというより、なんとも愉快げ♪に茶碗が
凸凹立ち並ぶのに、マルコは満足した。
     Oh! 柔軟な

利休さんは大喜びだ 
  “あるもので、お茶を点てなされ”の勧めだから

ここは台湾、三回目の時に“あるモノ使い”にしていると
「郷に入りては郷に従え」と台湾人がスマホで日本語に訳してくれ
みんなで笑い(^0^)会った。

 

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五回目はルンビニ園で、覺是法師と野点をした。
ルンビニ園はゴータマ・シダルタが誕生した場所の名前だ。

この頃になると台湾式抹茶会になっている。
十人分ほどを点ててふるまい、たまたま散歩の
親子連れ信徒も一緒に加わった。
一人の小学生の子は、日本にいたとき抹茶を飲んだようで、
いい手つきで味わっていた。

この抹茶が拒否反応なしに受け入れられ、珍しがられている。

やわらかな台湾流抹茶作法を開発しよう。

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茶禅サイト:
https://www.facebook.com/1474974462734685/posts/2613704785528308/

 

 

 

 蔬食の気づき   :高雄仏光山寺/台湾


台湾へ出張してずっと、蔬食を試みている
魚や動物をいとおしんでという殊勝さはまだない

  

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               佛光山寺の過堂


蔬食をたしなむには日本では中々難しい。
食材も限られているうえ、外食でも入口が狭い。

 

「ネギとかダシも本当はだめなんです」ときくにつけ
そりゃ日本食文化ではハードルが高い

 

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           高雄の庶民店


ところが、台湾ではアルはアルは・・・・

店も沢山ある、そして料理法豊富さ、
こんなにも多彩な料理が!!!!と驚き感心する。

なんと!大豆タンパクで作った鳥の足、骨まで野菜仕立てで
あっさりした鶏足だった。大豆魚の輪切り風などもあった。

 

普通日本では困難だから、バラエティーに富む台湾で
二ヶ月ちかく、蔬食を通してみた。

 

 

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     台南のお気に入り 持ち帰り箱もある!    


数々の体の変化らしきものが顕れてきている
それが蔬食だけによるのか、修行などでの相乗効果かはまだ分からない

「毎日が誕生日」のマルコにとって“日々是新”なる結果がでるだけでよい
思いもせぬ継続・・・いつまで続くかな???

 

 

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              花蓮のお気に入り

 

 

       蔬食の蔬とは緑の菜っ葉

 詩の気づき   :高雄仏光山寺/台湾

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        世界は巡る 人は世界人



真に正しい世の真理は、心地よい詩のようである。
たとえばこういうことだ

 

 ∞
  不思議なつながり

 

ときどきのめぐりあわせを縁とひとはいう

花は朝咲く
縁がつどって咲き

葉は夕散る
縁がつどって散る

ひとり咲き
ひとり散りはせぬ

 縁によって咲き、縁によって散るのだから
   どんなものもみなうつり変わる

ひとりで唯、あるものも
つねにとどまるものも
ありえない

すべてのものが縁によってうまれ
縁によってなくなるのは永遠不変の真理

だからうつり変わり
つねにとどまらないということは
天地のあいだを支配するまことの真理なのだ

これだけは永遠に変わらない

 ∞

 

だから、

〔 花蓮の蜜蜂が、かすかに羽ばたくと世界が変わる 〕

    はまことである

人が気づくかどうかは別にして


 ∞
     おさかな

海の魚(さかな)はかわいそう。

お米は人につくられる
牛は牧場で飼(か)われてる
鯉(こい)もお池で麩(ふ)を貰(もら)う

けれども海のおさかなは
なんにも世話にならないし
いたずら一つしないのに
こうして私(わたし)に食べられる

ほんとに魚はかわいそう

 

 

魚座のマルコの目に涙

 

涙一滴、世界がかわる

 

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        雪のひとひら、世界が変わる

 

 

ーーー

☆縁
物事の原因を結果として顕れださせる、多くの条件をいう。
それが相互に関係しあって千変万化の現象がおきる
その不思議さを妙なるという

 恐怖の気づき   :高雄仏光山寺/台湾


金融マーケットを二ヶ月ぶりに覗いてみた。

 

なんと、「トランプ米大統領、中国との第1段階の貿易合意を承認」
との報道で、どのマーケットも堅調だ。


陰きわまると陽となり
陽きわまると陰となる
  真理である

 

 

マルコの極まりは

恐怖心が芽生えるとその時が転換点=
目先の底である。


浮かれ気分が芽生えるとその時が転換点
こんなに、ええのかなぁ?と含み益を見て陶酔気分が芽生える

 

その、陶酔気分が一ヶ月以上続くとすると
それはゆく手に断崖絶壁が待ち受ける。

 

そして下げだして、恐怖が一ヶ月以上続くとすると
それは完璧なクラッシュであろう。

 

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修行中の身はマーケットからも遠ざかって
変なものがあるなぁと眺めるだけ

まことにこころ安らかである。

 

 

 思い込みの気づき<虫さされに塩>   :花蓮/高雄仏光山寺


野外出でて歩き回ると手首や足首が虫さされで
赤くなる。


元々刺されてもすぐ治る体質だけれど、
蟻とか、ダニなどに噛まれると長引く。

 

持ってきた現代新薬では一時的に軽くはなるが
効かなかった。寝床では痒くてしかたない

 

佛光山寺の信徒が教えてくれた。
「塩で治りますよ」


“鰯の頭も信心から”で、試して見た

 

少しの水で塩を指につけて、赤く腫れている所に
やんわりとゴリゴリすり込むようにする。

   ♪ まあ、何と心地のよいことか ♪

 

その後である----なんと数分でかゆみが遠のいてゆくのだ
暗示ではない、事実!

そして10分もしたら、ほとんど痒みがなくなった。

 

 

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        塩の結晶:  薬石効果あり

https://www.ctv.co.jp/hapiene/lovelabo/2007/0708/index.html

 

不思議だ不思議だ

      ナメクジと痒みには塩

 

決まった考えや行いをとりがちだったマルコも、
その柵を取り払って、新境地へと向かう

  

追加:タロコへ山道散策にゆくと、また刺されるかと用心して

   前もって足首に塩を塗っていった

   一度も刺されなかった。

 

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           一つで充分

https://naglly.com/archives/2014/05/perfect-salt-cubes-formed-in-the-dead-sea.php

 

 不満の気づき   :高雄仏光山寺/台湾


不平も不満も責めの気持ちで、怒りの子

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           普賢殿から大雄殿を望む

「こうした方がいいな」には二種類ある。
自分の場合を想い浮かべて活かす分には特に問題はない。

 

ところが、人にそれを押しつけるとなると別物だ。
「こうした方がええのに」を受け取るのは人の勝手である

 

例えば東南アジアでは、手洗いの紙は大体が後ろ方向にある。
不便だなと思っていたが、慣れた。
こんなものだし、ひょっとしたら座る方向や
手順が違っているのかも知れない。

 

しかし、五観の偈を観じていて気づいた

出された食事の品々に不平・不足・不満えり好みを抱かない!
その恵みのありがたさを感謝する

 

どうしてそうなのか?
それは怒り(瞋)の子供だからである。

 

三毒はいけませんよと戒めるこの山で
怒りに子供があることに気づかされた。

 

怒りは自分も他人も火傷をおわせる。


新しいアイディアを想い浮かべてしまうという癖があった。
なぜなら、マルコご幼少の頃からあれこれ試して見る癖があり
こうした方が面白い、こうした方がよりよくなるなどと
すぐにやってしまうからだった。
それをある面から見ると、おっちょこちょいのなせる所だった。

 

それに、能率や効率を念頭に、あれこれいうのもあきた。

鈴木大拙がよく取り上げる “ 機心 ” に衝撃を受けたこともある。
西洋にはない、東洋的精神構造から流れ出る、
機械文明による効率追求をはなれた生き方があると
感心したからだ

人は人、世の中は世の中、政治は政治。

 

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        立川養魚場/花蓮

 

何も思わない境地でよくよく天地をみると、
蜘蛛も蛙もチューリップも不満や不足を言っているのを
みたことがない

 

 アテモヤにも会う   :花蓮/台湾


駅に降り立つと、そこの風が分かる

 

花蓮はその時から気に入った街だ。
雨だったが、何か金沢の雰囲気がある。

 

宿の和やかなスタッフのアドバイスで釈迦果を探した。


ある店で見つけてその隣にあった、表面が釈迦果より
すべすべして鱗状のを手に入れた。

 

地元の人々に聞き調べると、これこそアテモヤ!
釈迦果であるバンレイシとチェリモヤの交配種。

 

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世の中は広い。本当に広い


まだお釈迦さんにはほど遠いので
とりあえずアテモヤが身に合っている。