千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

茶の花

秋の晴天、夕日が眩しく輝く。

 

散歩している時にお茶の花がひっそりと咲いていた。

         f:id:Mtatibana:20201027210140j:plain

 

いつつほどそっと摘みとって机の上におく。
橘の花を思わせるうっすらと爽やかなの匂いが漂う。

 

しばらく眺め、酒に漬け込んだ。
これこそお茶けである。

 

日陰のか細いお茶の木はたくさんの花をつける。

 

f:id:Mtatibana:20201027210213j:plain

            茶の花 和菓子

 飛ぶ鳥、跡をのこさず


同志の尊父が永眠した。

 

癌が全身に転移して、わが年頃で逝った

本人の意向を重視し、かいがいしく世話した。
潔い女だから、悲哀も悔恨も涙で流しさるだろう

 

マルコもいずれゆく道


わが父上は晩年に慈みの眼で
「別に結婚せんでもいいなぁ」と、
なしえなかったことをオッチョコチョイ息子が
大願成就らしき歩みをしていると
喜んでいる風だった


すでに葬式を終えているマルコ鳥は
そっと飛び立つ

 

山に入って吾が母上、はらから
友人達、縁あるすべてのものへの
回向を長く行じる。

 

 

www.youtube.com

この予約記事が出た頃はどこで
何をしているのだろうか

 

 

疑矢が飛ぶとスタコラにげよう

 

    f:id:Mtatibana:20200804074501j:plain

          ハイ        殻に閉じこもるんだゾ

 

私は変人だから人と同じようなことをしないときがある。
すると下心があると疑念を持つ人が現れる。

 

疑念は人間の毒矢である
心配は自他への腐信である

 

 

近所のお年寄りが、気軽にあれこれマルコに頼む。
こっちは身軽だから、ヒョイヒョイ してさしあげる。


ところが告げ口人の疑念に伝染したのだろう、
ある時からあらんことを言い出した。

 

夜遅くに「マルコ来てくれ」と言うので仕事を中断して行った。
「今日ポストから郵便物を開けたら空だった。
 警察に言わなきゃいけない」
「は?」
「娘から現金を送ってくるはずだが、取られてるかもしれない」
「え、どうして?」

机を叩いて繰り返し演説・・・・    ききとうもない・・・・

 

つまりちょっと違ったことがあると、妄想が膨らんで騒ぎまくるのだ。
その後も夕方になると、 「あんたに預けた資料を返して」
「預けたパソコン返せ」などと頻繁に電話がある。
       なんのこっちゃ?

 

ボケるとこうなるのは知っている。だけどせっかく時間を見つけて
あれこれした結末が疑いの妄想とはねぇ ちょっと頂けない。

 

マルコもそうなるんだな、なっているのかいなぁ? エヘッ

 

少ない時間になった今、金沢のでんでん虫のように
つむじ殻に入って、信を呼び合う人や生き物 だけとおつきあい。

 

 

 

 誕生日は頭突き・手飛び・刃噛み

母上の誕生日祝いに出かけた。

 

      f:id:Mtatibana:20200805133722j:plain

   ☆☆☆☆


今年は大雨で、手にした黄色と紫の花も、
好物のバナナやお菓子なども濡れている。


ほんとは所望の焼き穴子ご飯でも作ってと思ったが、
施設の抵抗をさけ、別の日にこっそりする。
一年前、ウナギご飯を部屋でさし上げると目を輝かせた。

 

さて、来たことを告げると職員が出てきて消毒を促された。
まえもって所長とケアマネには伝えていたが、
受付は面会を告げると不思議な顔をする。
連絡は不徹底が常。

 

お!母上が車椅子に乗せられてやってくる
のが向こうに見えた。
それをいいことに当然のように個室に上がり込んで
手持ちのお土産のプリンと美味しいバナナを
テーブルに乗せて母上に挨拶をする。

 

「息子のマルコですよ、誕生日のお祝いに来ました」
と耳元5mmのところで低い声で伝える。
懐かしい母上の匂いだと思っていると
頭が素早く回転して鼻にゴンと当たる、アイタタタ

 

後にいる職員は「あ、頭突きです」と解説する。

 

    f:id:Mtatibana:20200802133423j:plain

         ぴかちゅう ずつきは得意

 

わずかに聞こえる耳元で「はげたマルコが参りましたよ」
と語りかける。
息子だとは全然わからんのか、払いのけ手パンチを食わされる。

 

職員「あ、手が飛んでくるんですよね」

 

手パンチが顔や目に当たらないよう そっと腕をまわして
耳元にもう一度ささやく。
「誕生日おめでとうございます」
 あれれあれれ、母上の歯が私の腕に刺さっている。
噛まれているのだ

 

職員「よく噛まれます」

 

歯は丈夫な母上の場合は刃物である。
私のも刃物である

 

「おすきな丸々太ったバナナ、黒スポットが出来てから
 めしあがってね」と説明していると


「この禿頭め!!」のとどめの一言

 

職員「 ・・・・ (:クククク )  」

 

しばらく挨拶をくりかえし語りかけていると、
厳しい表情が何かしら優しげにゆるんだような気がした

 

見送り不要ですというのに職員は出口まで
車椅子見送りをしてくれた。
禿げめ!といった母上の険しい顔もずっと優しそうになっていた。

 

いとまする背中にほんの少し微笑みを投げかけて
くれたように感じつつコロナの街に向かった

 

  f:id:Mtatibana:20200805133759j:plain

 

        施設の向かいは葬式屋 
  お節介な世間は、母上を長生きさせて苦しめている
      本人のしたいことを封じ込めて

 

 

 

 

 

  f:id:Mtatibana:20200802133909p:plain

          いらんこといった

 

 

 

 

   ∞

 

「原因はすべて自分にあるのです」
                 田中ウルヴェ京

   

そして続く

 

楽しいとか、落ち着く、嬉しい等のポジティブな感情
怒りとか、焦りとか、心配などのネガティブな感情すべて
そうなった自分にあるという。

 

これはまぎれもない事実、だが人のせいにするのが浮き世。
原因は自分にあり、それを誘発する縁が他人であって、
結果は自他が辛くても引き受けなくてはならない。

 

もし自らの能力を開発、高めようとするなら

そうした感情を言語化する処が登竜門


→自分の実況中継をして客観視する
→そうか、ほんとは自分のこれがあったんだ!と気づきが深まる
→そうならこうしてみよう
→人が変わる→付き合いが変わる
→人生が変わる・・・・・・

 

これはとても楽しい未来が待っている学びだ

 

そして「感情を無にする」と世界的に成果を上げた人々が表現する域に達する。

禅でいう《 無 》と合流する

 

 

若い人々よ、貴君達は沢山の未来がある
ぜひ自分の心を正視して、
素晴らしい“自分の運転者”になっておくれ

 

   ∞

『 すーっと やるんだ 』

             鈴木大拙

 

   ∞

 

 

 マルコの噴火

 

老いやら人の良さにつけ込む奴らがいると、マルコは噴火する

 

 

    f:id:Mtatibana:20200802205212j:plain

  


国民生活センター 注意喚起
    <まだまだ多い 物干しざおの移動販売トラブル

物干しざおが古くなったので、車で近所を回っていたさおだけ屋を呼び止めた。
値段を聞くと「ニーキュッパ」だというので、2,980円だと思い2本注文した。
業者が長さを測って切った後、59,000円を請求してきた。1本29,800円だった。
切ってしまった後なので断れないと思い、仕方なく支払った。(60歳代女)

 


母上の処に「無料下水パイプ調査」と小太りしたおっさんが来たことがあった。
こんな奴ようしっている。

 

母上が見てもらっていて「これは全部清掃せな詰まります!割り引いて半額三万円で・・・」と
外で声がしたので噴火準備のマルコが飛び出した。

 

マ「あんたな、年寄りやとおもてふっかけるな」
「ハ?おたくは・・・」
マ「たかが十メートルの清掃にいくらやて!バカ抜かすな」
「なにゆうてはります、てまかかる・・・」
マ「ワシが出来るから只や 勝手に入り込むな 家宅侵入罪やでアホ」
「アホとななんだ」
マ「さぎしめ!」
「なにぃ、侮辱罪」
マ「おお!警察よばんかい、詐欺師」
ヤクザ変身のでかい声で近所に聞こえるようにどなり合う。

 

そのうち儲けにならんと小太りは帰って行った。
これで清掃詐欺はこのあたりには出没へるやろ。

 

老人二人連れて京都駅で降りようとした。
ドバーっと乗り込んできた奴らに怒鳴りつけた。
「あほたれー! 年寄りおろしたらんかい!!」
若い乗降者はサッと道を空けた

 

この噴火今でも続く
火砕流も起こすことさえある 

つい先頃のこと


keiが高い健康食品を毎月かわされるで愚痴っていた
脳梗塞なため言葉が出なくて、業者はあれこれつけいる

電話を替わった


「息子やけど、あんた本人が断るって云うのに
 何か文句あるんかい!!ささと手続きせい」
「はは、はい、わかりました」

 

火砕流はめったに起こさない。
一度ロンドンのHSBC銀行になだれ込んだ。

 

ガリバーCEOは素晴らしい応対で、
マルコは友として認めている

 

失うものない年寄りに
噴火させることお断りです

 

 

 

 

 天の励まし

手紙を受け取った


  ∞
マルコ様


 長いお付き合いの中、やっとマルコの正体がよく分かる来歴書を拝見し、
ウーンと感動のうめきをもってじっくり拝見させていただきました。

 

 普通の人間にはなかなか思っていても手の届かぬ事業?を
m社として立ちあげ粛々と地味に確実に歩んでいらっしゃる

マルコさんには感服します。


人材発掘の大切さ、人材育成、自己育成の大切さにはなるほどと感心すると同時に超人間的なものを感じます。
がそれが自己の清貧、単純、素朴な生き方の中に見出されている
生き方に、またまた感動するとともに何かそこに真実なものが
あるように思います。

 

欲を出さず人のために時間と財を使って豊かになっていく
逆説的な生き方は大したものですね。

エス様の生き方もそうであったように、
欲を出さず他者の幸せのために命をかけ飄々と生きていらっしゃる
マルコの生き方には賛同できます。

 

これからも自己修行を通してさとられたことをお教えください。
本当に興味深く拝読させていただきました。感謝と祈りを込めて。
                 シスターM 2020年7月
  ∞

阪神大震災で避難しているときに縁があった
元学校長のシスターMさんよりいただいた
天からの恵みといえる励ましだった。

 

得意げに記事したけれど、
その来たる道は失敗と失望続きの千年事業であって、
マルコ=同志や賛同者達のことだから、同志達の励みになる。

継続の火種は燃えておくれ

 

      f:id:Mtatibana:20200805133404j:plain

何よりも何よりも、深いレベルでの理解を賜ったこと
貴いことだ。

 

 

 地滑り

 

近頃は 雨降って地すべる

 

いろんな常識も地滑り

 

 

人並みとか、横目ちらちらをモットーで生きていると
ひどい目に遭う    これ、潮のかわりめ

 

  f:id:Mtatibana:20200801202452j:plain

        体も心も柔らかく

 

何千年も変わらないものだけを
見抜いて、自分の人生の灯にしないと
ひどい末路になってしまうなぁ