千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

幸福の深み アインシュタイン  養眞-6

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ついこないだ、
アインシュタインがドイツ語で書いたメモが
1.6億円で落札されました。

 

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 https://www.washingtonpost.com/news/worldviews/wp/2017/10/24/einstein-scribbled-his-theory-of-happiness-in-place-of-a-tip-it-just-sold-for-more-than-1-million/?utm_term=.3ee729adc5c2

 

この歴史の歩みに、アインシュタインの良縁造りを観ました。

 

  
1922年11月、ノーベル賞受賞のアインシュタインは
妻エルザとともに日本へ招待され、東京帝国ホテルで泊まった。

配達物を持ってきたホテルのボーイは、
日本の習慣だとしてチップを受け取らなかった。


そこで機転を利かせてアインシュタイン
手書きのメモを2つ、そのボーイに手渡した。
アインシュタインはその際、


「運が良ければ、これは普通のチップよりも
価値あるものになるかもしれない」と語ったという。

 

出品したのはそのボーイの甥らしいと推測されている。

 

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          ようこられました ま、一献

 

メモには

 

   “ 穏やかでつつましい生活は、

     成功を追求して絶え間なく浮き足立つよりも、

       より深い幸福をもたらす ” とあった


  ∞

 

世紀の大科学者は、相対性理論を打ち出した後、
科学が人々を幸福にするのではないと、その限界を感じました。

そして、社会活動の方へと傾いてゆくのです。
その基盤が、東洋の思想だったと聞きます。

 

 

穏やかでつつましい生活----

 

この世の成り立ちを深く観抜き
自他の分別を取り払って
天の摂理にゆったりと身を委ねる

 

色んなレベルの幸福がありますが、
もっとも深くて揺らがない幸福は
穏やかでつつましい生活にあるのでしょう。

  

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         いただきます

 

更に清々しいことは

アインシュタインが東洋的よき縁を見通して作ったことです。

 

ピカソはやんちゃ心で、小切手にサインしてそれを現金化させず
自分の利を計りました。

 

アインシュタインは、チップを当然のように受け取らぬ東洋人に
優しい思いやりと共感の言葉を添えたのです。

それが百年後に、子孫に恵みを与えた。

 

マルコは、深い感動を
おぼえずにはおれません。