千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

 南の島 便り <長いもの・短いもの>

この南の島は鹿児島からは岡山と同じ距離にあるという。
ソテツや大シダの原生林が生い茂る島は珊瑚礁に囲まれ、
昼は南国の陽気に包まれている。

 

夜ともなると東洋のガラパゴスと言われるように、
太古の闇にへんげする。
怪しい毛むくじゃらのケンムン(怪物)の蠢く世界に戻る。
マルコが子供だったらワクワクする

 

天然記念物の黒うさぎも跳ねてお腹を満たし
他の動物も獲物を狙う

 

     宿の主人はハブとり名人!
「マルコねえ、ハブは夜に動く、そこいらの蛇と違うんよ」とたしなめてくれた。
エ!一メートルから二メートルくらいのがいるって。
一噛みすると、毒液は何十ccもあって激痛らしい・・・

 

激痛は苦手
日光には弱くて死ぬやつもいるハブどんは夜、
マルコは昼うごめき

 

このハブとり名人は市役所に持っていって
@三千円もらうんだとか。千匹なら三百万・・・・ニヤ

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     https://www.oist.jp/ja/news-center/news/2017/10/4/31854
             ワシ 人こわい

 

 


電機会社にいた時、品のある先輩課長が教えてくれた。
「マルコくん、戦争中に台湾近くの小島に通信員として動員された。
雨がザーザー降った後、みんなでバケツを持って川近くに行くんだ。
するとニョロニョロうなぎが上がってきてそれを捕まえる。
太さが5センチから10センチ。 油っぽかったな・・・」

それを聞いたマルコは、心の中で大げさな・・・と呟いていた。

M課長ごめん!!! 

 

 

宿舎は渓流に面していて、女将さんが
「餌をやると、寝床からでてくるんです」と
一餌百円のエサ箱を見せてくれた。

同宿のよしみの神奈川の旅人が
「マルコ、さつま揚げ買ってきた一緒にやろ」
とちぎっては投げちぎってはなげた

 

するとニョロっとでてきた、最初は70センチほど
次は一メートル、最後には130センチ以上ありそうなのが!
時折水面に跳ねてシブキを上げるのだ

 

M課長はさすが技術教育者、客観的に事実を述べられたのだ。

 

ハブも長いが、うなぎも長い

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         一メートルくん  

そして世界はまこと広く、
長きものも短きものも包み込む