千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

 吾が至宝  

       

         これは 贅沢な ジャムピーナツバター サンド

 

 


金で買ったものは金さえあればのもの
新しいものにも価値はまだない

 

 

友人が重篤な病を押してろくろを回して
粋込めた器を焼こうとしてくれている。

 

父上が息子にと墨をズイズイ摺って、墨跡鮮やかに
戒や訓を自作の本にしたためてくれた

 

母上が貧乏の中、ジャムだけ、ハム一枚の耳付きサンドイッチを
朝せっせ作って持たせてくれた

 

心を込めて書いてカナダから送ってくれた叔父の絵葉書一枚

このような心温まるもの、マルコの宝物

 

婚儀した女は、親にせがんで料理を作らせ食卓に雑に並べた
軽い女は値踏みし高価なものだけ嬌声を挙げ、もっともっとを期待顔
吹けば飛ぶ男は、得にならんとスーッとどこかへ飛び失せる

 

貧者の一灯だからこそ、闇に輝く
聖ホアキナは貧しさの富と喝破した

 

マルコは貧しさの富をもっているよと云うと、
貧乏の言い訳じみているが
経済万能の世で、活きた金の遣い方って難しいなぁ