ある会社の「わたし大賞」に応募しました。
文章の応募は、何十年か前に会社と電機工業会か何かに応募しただけでした。
これが三回目ですので、記念に残しておきます。

☆ エピソード
小さな時から、お骨という存在は不思議でした。
施設での面会時、持参した枕を母は繕い直し、
薄い私の頭をバリカンで虎刈りにし、満足げに
喜んでくれたのです。
やがて認知症が進み、時には殴られたり
噛みつかれたりしましたが、ふと正気に戻り
「来てくれたのね」と頭をなでてくれた瞬間は、
何よりの救いでした。
同居した実家の母のベッドを整え中、
宣伝紙の裏に「ケチャ(マルコ)ではありません、
自然です」とたどたどしい遺言を発見。
骨折だらけの指で懸命に記した深い思いに、
涙が止まりませんでした。
火葬の折、係の人に「右手の指先を」と
お願いし、今も手元にあります。
それは幼い頃におむつを替え、料理を作り、
頭をなで、最期の言葉を書いてくれた
か細い指です。
この指先を母の帯締め飾りに加工して入れ、
首から下げています。手元供養とともに、
残りの人生を生き抜くパワーの源とするつもりです。

手元供養