色々あって “ 昇天の宴 ” をひらきましてん。
数少なくなった友人の中の夫妻達が汗をかきかき
坂の上まで登ってきてくれた先週の木曜日。
お察しのごとく、マルコの愉快葬送会です。
友の手作り栗菓子をお点前で、まずは喫茶去。
はい、お茶が点ちました
和料理店の女将が運んでくれた仕出しがきたら、
おもむろに奥方が昼宴の配膳をしてくれる。
はい、いただきます
最後の昼餐 ワインと仏パンも揃えた
ベランダからの薫風が風鈴を奏で、
かすむ大阪平野を眺めつつ、
歌う鴬も清々し。
男も女も、ワインと “ 下天の夢 ” なる銘酒を交わす。
はい、乾杯の音頭 「 健康を祈って・・・、いや、ご冥福を・・・ 」
ツマミはね、色んな変なの準備しましてん
鮭トバ(乾燥鮭)、クルミなんかのナッツ10種類、
柿チップやリンゴなんぞ乾燥果物5種類、漬け物、
パエリア、・・・・あと何を準備したか忘れましたわ。
皆はんの骨にいいかと、ごまめのキャラメリゼ作りは
時間がかかったな。
はい、体が喜ぶでぇ と押しつけて
珍味、変味に舌鼓。旨酒各種に酔いかげん。
酒を飲まない男一人だけ、眠くなって昼寝を愉しんでる。
はい、おすきなように
お寺さん役の男が、なんと・・・まぁ
立派すぎる戒名を作成、奥さんが位牌に墨色鮮やかに
名筆で書いてくれはった。ふらつく足で仏間に行って、
有難い経でよき往生を祈ってくれはった。
はい、みなさん足がいとうなったやろ。
しょっちゅう入賞フォトグラファが記念写真のレンズを向ける
シャッター音がプロを証明するね。
はい、瞑目がよいか、笑うがいいか???
あとは、デザートにチョコアイスどうぞ
ああやこうやで、マルコの昇天会が陽が落ちるまで続き
なんと足取りしっかり、手はふらふら振って見送って。
はい、おわかれ、さようなら。
※
その夜のこと、雷神が祝福に来てくれはった。
雨は涙か地をうがち
雷鳴叱咤か激励か
稲妻闇夜を照らして道示す
はい、恐ろしゅうございまする、
マルコは心入れ替えまする
戒名負けしまっさ
おさきぃ