旧市街にある宿舎のすぐ横は、
よくよく見たらお城だった
見上げると中国風の入り口だ。
ある晩食事を済ませると、聞き慣れない音楽と歌声が聞こえる。
お城の正面入り口を塞ぐように舞台がしつらわれ、歌手と演奏者が奏でる。
東河門(ドンハー門)
きれいな声の歌と、胡弓のような楽器が少し悲しげに伴奏する
そこだけライトが煌々として月下のもと、人々に聞き入らせる。
風呂椅子のようなものがいつも間にか増えて、腰掛けて聞き入っている。
これ、ベトナムの昔からの民謡ではないか。
人々の喜怒哀楽に染みこむような調べ。