真理 美しい写真は 真島氏撮影
一隅を照らすもの
これくにの宝なり
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寄り道、迷い道の中で
マルコは感慨深い縁(えにし)を見つけた・・・
インド洋の真珠と謳われ美しい島国
といえばセイロン。今はスリランカ。
サンフランシスコ講和条約時に
日本四分割占領案が紛糾していた。
そのとき、セイロン国の
J・R・ジャヤワルダナ氏は不朽の名演説をした。
日本の自由を奪ってしまおうという煮えたぎる熱気の中で
「憎悪は憎悪によって消え去るものではなく、
ただ慈愛によって消え去る」
と何千年も前からの尊者やブッダ、インドの思想を謳い
「自由にしてかつ独立した日本の復活」を力強く提唱し、
賠償も日本から取り立てないので
「他国も日本には寛大な措置をお願いする」と
世界を感動させた。
大人数を持って押しかけたある戦勝国の強硬な分割案は破棄、
現在の統一国家として繁栄の道筋ができたのだ。
ここら辺までは皆さんご存じ・・・・・
http://www.geocities.jp/f230mashima/
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そして、裏話があった。
ジャヤワルダナ氏は明治時代に日本を訪れていて
鈴木大拙博士の本を愛読していたそうだ。
イギリスの植民地だったセイロンを
日本をモデルにして独立を図ろうともした。
蔵相だったジャヤワルダナ氏は
サンフランシスコ講和条約へ行く途中に
日本に寄って多くの政治家や人と会ったそうだ。
その中で鎌倉で執筆していた鈴木大拙を訪ねて教えを乞う。
穏やかな大拙師に深い感動を覚え、
スリランカと同じ仏教国である日本に強い絆を抱いて
この国を滅ぼしてはならぬとの名演説につながったという。
虐げられたアジアの植民地国民にとって、
日本は希望を与えてくれる存在だったし、
深い霊性的つながりをももっていたのである。
特にセイロンでは「佛陀入滅の2500年後にジャヤ・セーナ(勝利の戦士)が
東から来て仏教を助ける」という言い伝えがあり、
昭和17年(1942)4月に日本軍がコロンボとトリンコマリーを空襲したにもかかわらず
「ついにやってきた!」と歓迎したともいう。
えにしは個人的にもマルコの父を救い、
そしてマルコを導こうとしてくれている。
“ 世界人” と自称した大拙は
こころを照らすもの
宇宙の宝なり