千 年 の み ち

“渡り鳥” が描く今と未来               たちばなマルコ

来る道、行く道

修行の地は極楽?  :高雄/台湾

天に月 地に佛光あさ早くまだ鳥も枕している時に窓を開ける 北斗七星がうっすらと光る。 仏像がふっくら優しげに金色に輝いている いつもなら暗闇の中、坂道を本堂まで二十分ほど急いで歩み信者さん達と一緒に早課(読経唱和・礼拝)といわれるchantingをするが…

 老いの慟哭-1 序曲エピローグ epilogue

とうの昔からマルコは「地獄行き」と覚悟してるのです。半分楽しみにしてるんだよ。 先祖さんは山賊海賊してたし、マルコは悪さもたんまりしているからね。 そやから、ずっと前からたちばな家伝来の槍を磨いているのです。 学校を出てまもなく死を急いだ友の…

 千年構想の道   <すこし難>    養眞-23

生きる意味は人それぞれだ。 父からマルコへの遺言は「養眞を生きよ」だ だから戒を“養眞”としている。 すべてをなすときそれぞれの戒を心するこれが、よく生きるための処方である。 千年構想もそれに沿っている。 さて、台湾行きと千年構想の関連はこうだ。…

 お札 (ふだ) の願い :金沢

金沢で一番古い神社は、観光地の名所にあるので参拝の人でごった返す。 この石浦神社のキャラクターは『きまちゃん』物事をよい方へ決めるので、きまちゃん。 その丸形や五角形のおふだがきれいな色なので、何気なくみていたら、願いごとをよそ行きの字で書…

太ピーナツの謎づくり :金沢

ソレイユという友人の尊者がマルコの住まいに来てくれた。 農園で収穫したという里芋の伊予美人をつまみワインで乾杯した。美人はあまりにもおいしくて、かぶら寿司まである!もったいないと、仲間を呼んだ。 「美人がいるんだけど」・・・・ 近所の博士ケイが宴会…

 修行に高雄にゆく謎    :台湾

年初のお神籤にあったように今年は謎めいた不思議なことがつぎつぎと展開してゆく。謎めいたことがどんなに小さくても、まったく思いがけずに大きく膨らんでゆくのだ。 それは二十年前に阪神大震災で体験して気づいた“お裾分けシステム”の驚き以上だ。お裾分…

朝・思索のすすめ 蟄虫坯戸編 : 鈴木大拙館/金沢 &養眞-22

蟄虫坯戸 “ むしかくれて とをふさぐ ” とよむらしい 早朝7時に家を出て鈴木大拙館にむかう。 雨も時おりしずしず降りてくる 大拙館の入り口では、皿がその滴を受けて音が立つ ソローの『朝の声』という箴言をひき立てる。 ロビーに立ち入ると丸っこいレモ…

 口と行動  養眞-21

NHKエンタープライズ・エグゼクティブ・プロデューサーなる人から友を通じて回覧メールが届いた スエーデンの少女が国連で演説するニュースだ。 マルコは子供のひたむきさには打たれはした。 人というものの、身勝手な欲望の渦の味わいから 地球温暖化の防止は…

 不思議の謎世

年初だったか、とあるひとからマルコの手元にオミクジが届いた。 こんなふうな内容だった。 ∞ 今年は不思議なことがたくさん起きます めづらし事とゆうたとて 神のする事なすことばかり ∞ 不思議なこととは、論理的に説明つかないことで、端的に言うと謎であ…

 秋分の日、父と語る :養眞-21

小菊 彼岸にて、吾が父上は愛猫メリーとともにいる。 若い頃、人生の道を選び迷った末、鈴木大拙の導きで安寧平安の内に人生を送った。 マルコが幼い頃から、その傍で足取りを目の当たりにして、今更ながらよき師がすぐそばについて薫陶三昧だったなぁとしおら…

 はぎの節会(せちえ)    :金沢

鈴木大拙館では、色々な宴が催される。 この仲秋名月時には、萩を飾ってのはぎの節会が、会員限定でひらかれた。 マルコは初めての参加だ。広々した水鏡の間を取り囲んで、音楽を味わう。 バンドネオンという楽器と、サクソフォンの曲だ。 放送局のアナウン…

 成就のお裾分け

近頃マルコは--- 怒ることがへった。 “ たちばな家 ” 伝来の“かんしゃく玉”が湿ってじいさまの武勇伝を継げそうにない すみませぬ それでも分からぬか!!! 聡明な尊者が、しずかに口を開いた。 “あなたの思い通り(のぞみ通り)いかないと怒りが生まれる”…

飲む打つ買うを超えて :金沢

☆ 天は使命を持たせた人々に 過酷な人生を歩ませる。 ☆ 最後の審判への道 金沢に住まいを移して、不思議なであいがあちこちで産まれる。 その中の一人Hさんの自宅に伺い、赤ワインで乾杯した。 広島大学を卒業後、国内外の医学研究機関で腕を磨きある植物の…

徳あるベンチャー魂

マルコがそのベンチャー魂と和やかな人柄を尊敬する人がいる。 かって、パソナグループ南部靖之さんとか、ソフトバンクの孫さんとかと同列に讃えられた大きな人だ。 そのKさんからは独立心旺盛なベンチャー魂を吹き込まれた。 Kさんは正真正銘のベンチャー…

一舌 二頭 三体

★舌で食べる 普通、家庭習慣とか好き嫌いで好みが決まるものだ。グルメを遍歴する人はほとんどこれ。 人ならではの味覚、視・触覚に心地よい食べものを選ぶ。先味、中味、後味があるそうだ 財布勝負のところもある。 ★頭で食べる 科学も素晴らしい成果を上げ…

大周天の祈り

だいぶ前から、祈りの研究もしている。 さる高齢のシスターは、いつも祈って下さる。ありがたいことだ。 ☆マザーの祈り☆ 広大な宇宙は不思議に満ちみちている。 若い頃、マルコに気功を勧めてくれた道修町の社長さんは肝炎で逝かれた。 以来長年にわたって気功…

 調味料少しだけ人生

トーストしただけのパンが旨いな。 素パン 米は炊いた後ほかほか飯が美しくも見とれるうまさ パスタは茹でたてがうまい、半時ほど水につけてからね。 めったに口にしない肉もかすかに塩をふって焼いただけが最上 豆腐は何にでも合うが、ネギか大葉を刻んで醤油か…

 ハイボラ相場

マルコは好きな香に包まれて夏休み 世界の金融市場が少し動揺している。 金だけが突出して上昇をたどるのはなぜか?穀物はあげるといったけれど、五週間しか続かなかった。 マルコの手持ちはどうか? ・證券の売り銘柄は大きくマイナス(-100万)だったけれど、 …

 鄭和-1   マラッカ/マレーシア

人生の送りかたの師は 范蠡(はんれい) 女で好きなのは虞美人や楊貴妃でもなく范蠡につき従った大根足・西施だ 道を示してくれる師は大拙老師 爽やかな英雄で好きなのがこの鄭和(ていわ) 宝船の原型となったこの海の英雄の壮大な物語はいまなお、山賊と海賊の…

さぎ繁殖

ブラジルでは穀物もコーヒーや砂糖が豊作で、ながらく値が下がっている。 日本では詐欺師がたんと繁殖しているようで身近な人々が被害に遭っている。 Kさんは経理社員に億単位持ち逃げされたという。シスターMさんは幼稚園を任せ、猫ばばされたと嘆いてる。事…

右手に孫子、左に聖典 :マレーシア

「 右手にコーラン、左手に剣 」 とよくいわれる コーランには、イスラム教を勧める心得として 「強制しないこと」(10章99節)、「叡知と立派な説教によって説得すること」(16章125節)とある。 だから、剣で脅かしはしない。 実際、マルコは勧誘されたり…

 ラジカル<radical>への憧れ  :養眞-19

世界中のあちこちで、「ああだ、こうだ」「それはおかしい!」「いやもっともっと」と騒ぎ立つ。 皮相的ですぐに移ろい変わる事柄や言葉に目くじらを立てたり動揺したりする それが世間というものだ。 鈴木大拙館でとても学ぶことがあった。 エーリッヒ・フ…

 アラーの恵み:分かち合いと兄妹さ   マレーシア

ベトナムの友人、Myさん一家 兄妹さ 今でも冷や汗だらりの過去がある。 あるアメリカ人の自己主張の強烈さをまねて、マレーシアのラブアン島へ船で渡るときのこと・・・ ∞ マルコはスピードボートの乗り方を知らなかった。乗船券売り場で券を買った。 どのボートでも乗れ…

 アラーの恵み:寛容令   マレーシア

都会化をどんどん続けるシンガポールから、陸路マレーシアに入った。 整備された道の両側には、緑の林や農園のココナツヤシ畑が整然と並び、緑が大地をおおい尽くしている。 それだけでホッとする。 その恵みもあるのか、地元の人達は心が寛い。 初めてマレーシア…

アラーの恵み:笑顔   マレーシア

聖 コーラン マレーシアの人々は、ほとんどがモスリム。 KL(クアラルンプール)の宿舎でチェックインすると、フロントスタッフは見とれる笑顔で歓迎してくれた。 他のスタッフ、アフガンからの青年も高貴な笑顔だった。 バングラディッシュからの出稼ぎは人なつっ…

 年齢不詳の世界人に 養眞-18 & マラッカ/マレーシア

年令ばかりを聞く老人たち 話題がそこに集中するお年頃 もちろん国内でもだが、特に海外で年配の男は必ず口にする。多分、日本は年齢社会なのだろう。 それはどういったことかと問われると、人の属性で、男かおんなか?と年齢いくつ?が重要視される。 海外…

 父の日・母の日・親たちの日   CanTho カントー/ベトナム

友人のフィにいった。 マ「日本では5月の第2日曜日が母の日なんや」 フィ「そうか、ベトナムにはそういうのものはないなぁ」 マ「ならば記念に母の日一緒にやろう」 フィ「賛成! 母さんだけではなくて父さんの日にもしよう」 マ「すると親の日やね」 |||…

マルコも托鉢      ラオス Savannakhet

夜明けの気配がすると、マルコはすぐに温かなシャワーを浴びる。えーっと、コーヒーにするかな?生姜湯にするかなと準備して持ってゆくものをポケットに忍ばせる。バナナもだ。 5時過ぎには湯気や炭火でご飯を炊いたり鳥を焼いたりしている人々に会釈をして…

 托鉢と布施    ラオス /Savannakhet

ラオスでは人生に一度はお寺、仏門に入り修行をするらしい。 Savannakhetサバナケットに一ヶ月もかけたような感じでたどり着いてその翌朝、近くを散歩した。 昼の灼熱を全く感じない爽やかな風に吹かれて川べりの方へと足が進む。 そこには金色に輝く建物があって…

 愛とお金が欲しい

関東の友人が電話で力を込めていった 「愛とお金が欲しい!」 事業で成功したお人だ。 ------大拙の世界----何と 世界は広く 心は深く 智慧の高みは限りないことか ------現実---------何と 目先狭く 心の闇深く 愛執は限りないことか 訪問して教えてくれる…